ラフ集合

どの部分をどうデザインすればどんなイメージが表現できるのか? デザイナーが手を動かす作業を直接支援します。

ラフ集合とは

ラフ集合ではデザイン要件(原因)とイメージ(結果)との関係を分析します。つまりある製品のデザインにおいて、いくつかの形態部位を同時にどのようにデザインすることでどのようなイメージが表現できるのか、を知ることが出来ます。

何ができるか/ご利用想定シーン

  1. 効率の良い商品デザイン開発の支援
    分析結果はあるデザインコンセプトを実現させる為の最小限必要なデザイン要件ですので、それらを満たし、残りの部位に関してデザイナーが自由に発想することで効率のよい戦略的デザイン開発を行うことができます。
  2. デザイン上のリスク低減
    ラフ集合では、あるデザインイメージ創出に【貢献するデザイン要件】だけではなく、【避けたほうがよいデザイン要件】も同時に計算されます。デザイナーの自由度を奪うことなくデザイン開発を戦略的に推進したい場合、【避けたほうがよいデザイン要件】を参照することで、デザイン上のリスク低減を行うことが出来ます。
  3. デザイン発注時の意思伝達ツール、デザイナーとのコミュニケーションツール
    デザイン開発の初期段階においては、デザイン上の自由度が高すぎてイメージがスケッチに収束しない場合が多くあります。この段階では、大きくデザインの方向性を定め、デザイン上のポイント数項目を具体的に伝えることにより、逆にデザイナーが作業し易くなります。

アウトプット例

デザインコンセプトの具体化例
  • 商品開発において”高級感”をコンセプトに立案していく場合を考えます。この時、知るべきなのは【ユーザーは、製品のどこがどうなっているのを見て高級と感じるのか?】でしょう。
  • なぜならその情報からデザイナーは、“この部位をこうデザインすれば、高級感というイメージ創出に貢献できるだろう”、といった推論が可能だからです。以下は、ラフ集合を用いたリサーチにより、ユーザがどこがどうなっているのを見て高級感を感じているのか、を分析したアウトプット例です。

表1.分析対象製品とそれらにあてはまるデザイン要件

  • 分析の対象となる製品とそれらに当てはまるデザイン要件を表1のように整理し、それぞれの製品に対して消費者に【高級感があるかないか?】を評定してもらいます。
  • 解析結果は、高級なイメージに貢献するデザイン要件 (表2・上)と高級なイメージを表現する時避けたほうがよいデザイン要件 (表2・下)のように算出されます。また、ある一定のデザイン要件の組み合わせでイメージ創出の貢献度が特に高くなる (もしくは避けたほうが良い)場合、その組み合わせも算出されます (表3)。

表2.高級感というイメージ創出に貢献するデザイン要件と、避けたほうがよいデザイン要件

表3.高級感というイメージ創出に貢献するデザイン要件と、避けたほうがよいデザイン要件

公開:2015年9月4日
著者:U-Site編集部