ハイパーテキスト小史
※HotJavaが歴史から学ぶべきことに関するコラムへの補足記事
書籍「Multimedia and Hypertext: The Internet and Beyond」より
1945年 Vannevar BushがMemexを提案
1965年 Ted Nelsonが「ハイパーテキスト」という言葉を創案(後に、彼の先駆的な著書Literary Machinesに詳述される)
1967年 Hypertext Editing SystemおよびFRESS、Brown大学、Andy van Dam
1968年 Doug EngelbartがFJCCにおいてNLSシステムをデモ
1975年 ZOG(現在はKMS):CMU
1978年 Aspenムービーマップ。初のハイパーメディアビデオディスク。MIT Architecture Machine Group (現在のMedia Lab)
1984年 Telos社のFilevision: 制限つきのハイパーメディアデータベース。Macintoshで広く用いられた。
1985年 Symbolics Document Examiner。Janet Walker
1985年 Intermedia、Brown大学 Norman Meyrowitz
1986年 OWLがGuideを発表。一般に入手可能な初のハイパーテキスト
1987年 Apple、HyperCardを発表。Bill Atkinson
1987年 ハイパーテキストに関する初の大規模なカンファレンスHypertext’87が開催
1991年 CERNのWorld Wide Webが、初の全世界的ハイパーテキストとなる。Tim Berners-Lee
1992年 New York Timesの書評が、ハイパーテキスト小説を取り上げる
1993年 Mosaicがインターネットのキラーアプリとなる。National Center for Supercomputing Applications
1993年 A Hard Day’s Nightが、ハイパーメディア初の全編収録映画となる(最初はMacintosh用だったが、現在ではWindows版もある)
1993年 ハイパーメディア百科事典が、発行部数で印刷物の百科事典を追い抜く
1995年 Netscapeが株式公開初日に30億ドルの市場評価を得る(1998年:AOLがNetscapeを40億ドルで買収)
- 私が1994年に行ったウェブユーザビリティ調査の報告。初期のサイトの画面ショットやそのユーザビリティについての知見が含まれている(驚いたことに、ここで得られた初期の知見の大部分は、現代のサイトユーザビリティにおいても未だに有効である)
- ハイパーテキストとその歴史に関する推薦図書リスト(そのほとんどに豊富な画面ショットが掲載されている)
- WWWコンソーシアムによるハイパーテキストプロジェクトのリスト
- Hobbesの手になるインターネット年表
- Memex and Beyond ハイパーテキスト研究史サイト