HCDの学会活動とは何なのか HCD関連の発表はケーススタディ的なものに軸足を置くべきではないか。製品やサービスの開発でどう焦点課題を設定し調査したのかということは、他社の関係者の参考にもなるはずだ。 (9月15日)
人間とコンピュータの共生のあり方 人間とコンピュータの関係について共生という概念を導入したのはLickliderである。生態学的な共生には三種類の関係があり、人間とコンピュータの関係は片利共生であると考えていいように思われる。 (8月29日)
デンマークデザインへの疑問 今回の出張旅行で見かけたDenmarkのデザインについて、限られた範囲ではあるが報告しておきたい。北欧には北欧の良さはあるのだろうが、それが日本に比較して礼賛すべきものばかりとは限らないだろう。 (8月18日)
「存在すること」に意味のある人工物 物体としての価値がある人工物は、物体としての価値が損なわれると断捨離せざるを得ないが、情報に価値のある人工物は、媒体(物体)から情報を抜き出して、媒体は断捨離してもかまわない、と考える。 (8月8日)
面接調査におけるインフォーマントとインタビューアの関係性 インフォーマントに影響を与える要因として、インタビューアの年齢、性別、容貌、服装、表情、視線の使い方、口の利き方、態度、臭いなどが考えられる。いずれの要因もポジティブな方向にもっていく努力が必要だ。インタビューアは、自分がインフォーマントにどう映っているかを常に意識しなければならない。 (7月6日)
ERMを日記に使おう ERMは日記法と親和性が高いと考えられる。サービスなどのユーザに、印象に残るエピソードと、その満足感などの評価を求めることは、ユーザの負担が軽く、長期間継続してもらいやすいと考えられるからだ。 (5月29日)
説明可能なAI (XAI) XAIにはユーザへの説明を可能にすることでAIをユーザフレンドリにしようという側面もあり、AIのユーザビリティに関わる。XAIは使いやすいAIを目指すことで、人間とAIとの距離を縮めることに貢献するだろう。 (5月18日)
人間中心的な人工知能(HCAI) (2) 今回は、一連の論文や著書で活動的にHCAIを論じているシュナイダーマンと、最近HCAIに関する具体的なアプローチを提唱しているシューの考え方を紹介したい。 (5月16日)
人間中心的な人工知能(HCAI) (1) ここ数年注目されている潮流が、人間中心的な人工知能HCAI (Human Centered AI)である。今回は、システム制御に関する人間の位置を考える枠組みとしてのHITL、HOTL、HOOTLという概念の整理を行いたい。 (4月18日)