毎年恒例、HCD-Net認定人間中心設計専門家・スペシャリスト認定者へのインタビュー。2025年は、コクヨ株式会社のデザインエキスパート、藤木武史さんにお話を伺いました。
表面的な印象と真の知見を区別するために、ユーザビリティ調査結果を、信憑性・一貫性・繰り返し・自発性・適切性・交絡要因の観点から分析しよう。
広告には社会的意義と存在価値があるという教科書的な「正論」は本当にそうなのか。今回は、テレビCMが情報提供媒体として有意義に機能しているのか、という疑問に関して、私的な分析を行ってみた。
AIの進歩により、UXジェネラリストの価値が高まり、専門化へ流れが逆転しつつある。複数の分野を理解することがますます重要になってきている。
ユーダイモニアの立場が優れていて、ヘドニズムは卑しいものだ、ということにはならない。ユーザビリティなどによる満足感はpsycho-pleasureの観点ではヘドニズムの側にあるといえるからである。
EASフレームワーク(まず取り除き、可能なところを自動化、残りの部分を簡略化)を使って、ユーザーの手間を最小限に抑え、フォームの完了率を向上させよう。
「快」というのは感性のなかでもコアな概念だし、UXにとっても重要な概念だ。ユーザビリティなどによる満足感はヘドニズムに、UXはユーダイモニアに関係していると考えることができそうである。
企業は、プロダクトレベルの狭いUXの視点から、顧客ライフサイクルにわたる体験を包括的にとらえる視点へと移行しなければならない。
ネットニュースのインタフェースは、新聞紙面のインタフェースと比較して劣っていると思う。何もかもがごちゃごちゃなのだ。紙面(画面)の全体配置と各画面の構成などを改めて検討すべきだろう。
ユーザビリティとは、製品・サービスのUIの、ユーザーにとってのわかりやすさ・操作しやすさの度合いのことです。
ユーティリティ(機能や性能)が高くても、使いにくいとユーザーが感じるようなものでは、その価値は下がってしまいます。
ユーザビリティの高いUIには、パターンやルールがあります。
ユーザー視点のフィードバックがユーザビリティを高めます。
UX(ユーザー体験、体験価値)とは、特定の製品・サービスの利用時・前後にユーザーの中で生じる知覚・反応のことです。
カスタマージャーニーマップ(CJM)は、ある目的を持つユーザーと特定の製品・サービスとのやりとりを視覚化したものです。
CJMの作成や分析には、必要な要素やコツがあります。
CJMを作成するには、UXを把握する調査が必要です。
ユーザビリティ評価も、UXを把握する調査も、その目的やタイミングによって適切な方法を選択する必要があります。
AIペルソナ(合成ユーザー)に尋ねることは、実際のユーザー・顧客を理解するための調査の代替にはなりません。人間の思考と行動は、コンテキスト(文脈)に依存する、複雑なものです。インターネット上の汎用的なテキストや、他の調査で得られたデータなどを基にして、実際のユーザー・顧客が特定の状況でどう感じ、考え、行動するかを理解することはできません。