テクノロジーから派生したメディアの差異

従来メディアの終焉に関するコラムへの補足記事

  • 新聞は、1日1回、質の悪い紙で出版される。提供されるのは前日のニュースを手早くまとめた記事で、新聞配達という独自の配信ネットワークを使って、締め切りから数時間のうちに読者の手元に届けられる。
  • 雑誌は週刊または月刊の形で、上質紙を用いて発行される。行き届いた調査にもとづいて、長期的トレンドやイベントも視野に入れた記事を掲載する。通常、郵送ネットワークを利用して、締め切り後、数日から数週間かけて読者の手元に届く。
  • 書籍は書庫的なメディアであり、その出版サイクルは数年に渡る場合がある。中には改訂版として再発行されるものもある。書店のネットワークを経由して、著者の原稿完成後、数ヶ月かけて購入者の手元に届けられる。
  • テレビ放送網は、独自の放送ネットワークを持っていて、視聴者にリアルタイムで届けることができる。ここに掲げた他のメディアとは違って、TVでは動画と音声を基盤にしている。

それぞれのメディアに格納された情報は、もともと違った種類のもので、ユーザはこれらすべての種類の情報を必要としている。私が唯一不満に思うのは、パッケージの問題だ。異なった種類の情報は、バラバラのままにしておくしかない。製造・配布の技術が対応できないからだ。だが、よりよいユーザ体験を提供するためには、統合化した方がいい場合が多い。

公開: 1998年8月23日
著者: Jakob Nielsen