典型的なコンピュータのスケッチ
※1997年のウェブ・トレンドに関するコラムへの補足記事
この素描には入力/出力デバイスしかなく、処理ユニットが描かれていない点に注意。非技術的なユーザにとって、コンピュータの主要部分と言われて、モニターしか思いつかないというのは、きわめてよくあることである。
私がコンピュータ科学の学生だった1970年代に「典型的なコンピュータ」を描いてもらったら、それはおそらく巨大なモンスターになったことだろう。タンスくらいの大きさのキャビネットが数台、回転する磁気テープがたくさんくっついていて、ライトがちかちかしているようなやつだ。私がこんな話をするのも、歴史上の証拠を提供したかったからであり、「典型的コンピュータ」というコンセプトが、時代とともにきわめて大幅に変化しうるものであることを示すためである。(遠からぬうちに、再び同じことが起こるだろうという予想もしておこう)。