今のWebブラウザに欠けている機能
※ブラウザナビゲーション機能に関するコラムへの補足記事
以下に示すリストは、初期のハイパーテキスト・システムでうまくいったナビゲーション補助機能のうち、現在のWWWブラウザに欠けている機能を列挙したものである。
- 検索(本物の検索のことである!)
- (グローバル、およびローカルでの)全体図
- ガイド付きツアー(コース)
- 縮小表示(いくつかのハイパーテキスト・ノードを表示して、説明対象となるものを同時に表示できる;教育的なハイパーテキストで有用)
- 平面的リンク(同時に複数の目的地を開く)
- 範囲内可変式のバックトラック
- 視覚的キャッシュ
- 情報空間の鳥瞰(その他、空間の主だった部分だけを手早く視覚化する手法)
- リンクの継承とクラスタ化
- 時間経過による表記法(現状のシステムではパンくずは古くなってしまう)
- ナビゲーション上の次元を強調するための視覚効果
- ポップアップリンク(現在のページを離れることなくバネ式モードで表現)
- 多国語でのテキスト表示(Hyper-G – 現在はHyperWave – に見られるようなもの)
- ハイパーテキスト・アンカーに対する関連度評価の表示(例:検索語との関連度、コミュニティによる興味度評価)
- アンカーのフィルタリング
これらの機能について、くわりくは私の著書Multimedia and Hypertext: The Internet and Beyondのうち、ナビゲーションに関する章を参照のこと