なぜWebユーザーは流し読みするのか

Webユーザーの79%が、読まないで流し読みする。この真の理由を知るためにはさらなる調査が必要だろうが、理由としてありそうなのは次の4つだ。

※ユーザーのWebの読み方に関するJakob Nielsenのコラムへの補足記事

Webユーザーの79%が、読まないで流し読みする。この真の理由を知るためにはさらなる調査が必要だろうが、理由としてありそうなのは次の4つだ。

  • コンピュータ画面で読むのは目が疲れる。しかも紙を読むのに比べて25%も遅い。ユーザーが読む単語の数を減らそうするのも不思議はない。これがユーザー行動の説明になっているとすれば、この先5年のうちに高解像度、高スキャンレートのモニターが登場したあかつきには、ユーザーはもっと読むようになるはずだ。研究室での調査によると、このような画面なら、その可読性は紙と同等になるということがわかっているからである。
  • Webはユーザー主導型のメディアである。そこでは、移動したいと思ったユーザーが、何かをクリックするようになっている。あるユーザーはこう語った。「じっと座って記事全文を読まなきゃいけないのなら、生産的とはいえないね」。Web上では、みんな自分たちがアクティブであることを実感したがっている。
  • どんなページも、ユーザーの注目を集める上で、他の何億ものページと競争しなくてはならない。自分の求めているのがこのページなのか、それとも、もっと他にいいページがあるのか、ユーザーにはわからない。いいかもしれない、という希望だけでは、そのページを読む時間を投資する動機付けとしては弱い。事実、ほとんどのページはユーザーの時間に値しない。そこで、経験を積むにしたがって、ユーザーは情報狩猟生活に近づいていく。ひとつのページにたくさんの時間を費やすのではなく、たくさんのページを動き回って、各ページから一番おいしいところだけつまみ食いしようとするのだ。
  • 現代生活はあわただしい。そんなに、情報に時間を割いてはいられない。あるテストユーザーが言ったように「もしこの [文字がいっぱい詰まった長いページ] に仕事中に出くわしたらどうだろう。毎日70件の電子メールと50件のボイスメールが届くんだ。となれば、もうそこでおしまい。すぐにピンと来ないものは、あきらめることになるだろうね」

公開:1997年10月1日
著者:ニールセン博士

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