ビジネスホテルに関する調査(3)
満足度の高いビジネスホテルとその要因

コロナ禍を乗り越え、プライベート利用も増える中、消費者はどんな基準でビジネスホテルを選んでいるのか。満足度の高いホテルはどこなのか。イードが実施した自主調査の結果を紹介します。

  • U-Site編集部
  • 2026年6月1日

2019年に行った調査では、利用率の高いホテル・満足度の高いホテルとその理由について紹介しましたが、今回改めて同じ内容でビジネスホテルに関する調査を行い、消費者がホテル選びにおいて重視する点や総合満足度、満足した点などを調査しました。ここではその結果を紹介していきたいと思います。

手法
インターネットアンケート(アンケートパネルに配信)
回答者条件
5年以内にビジネスホテルに泊まったことのある20歳以上の男女
サンプルサイズ
1,892サンプル
集計
スクリーニング回答者の性年代構成比が全国の20歳以上の人口の性年代構成比と同じになるようにウェイトバック集計
実施時期
2026年1月7日~1月13日
前回との違い
2019年に行った前回調査から、対象者条件・設問文・集計方法は変えずに実施。調査対象としたホテルブランドにも変更はないが、名称が変更されたホテルについては最新の名称で実施。

利用者が多いのは、変わらず「アパホテル」と「東横イン」

直近5年間で泊まったことのあるホテルを聞いたところ、以下の結果となりました。

直近5年間に宿泊した16ホテルブランドの割合を、2019年と2026年で比較した棒グラフ。アパホテル、東横インが上位で、ドーミーインなど多くのブランドで増加が見られる一方、ホテルサンルートは減少。
5年以内に泊まったことのあるホテル
Q. 以下のホテルのうち、直近5年間で泊まったことのあるホテルを全てお選びください。

宿泊した人の割合が最も高いのは「アパホテル」、続いて「東横イン」でした。

16ブランドのうち12ブランドで宿泊した割合が増加しており、前回調査と比較してビジネスホテルのニーズが増えたことが見て取れます。

特に前回調査からの増加が大きいのは、「ドーミーイン」で7.4ポイントの上昇、「スーパーホテル」で4.8ポイントの上昇でした。

逆に、「ホテルサンルート」は7.5ポイント減少していますが、これは、「相鉄フレッサイン」へのリブランドや、フランチャイズ・提携からの離脱によって店舗数が減少したためと考えられます。

ホテル選びでの重視点は、従来からの「価格」「立地」「清潔さ」、プラス「大浴場」

次に、「ビジネスホテルを選ぶ際に重視する点」を聞いたところ、以下の結果となりました。

ビジネスホテル選定で重視する点を2019年と2026年で比較した棒グラフ。「価格」「立地」「清潔さ」が上位を占める傾向は変わらず、「大浴場」が大きく上昇。
ホテルを選ぶ際に重視する点
Q. ホテルを選ぶ際、重視するのはどのような点ですか。

重視する点の上位は前回調査から変わらず、「価格」「立地」「清潔さ」でした。

前回調査からの変化として、「大浴場」が7.9ポイント上昇し、最も重視する点では4位となりました。昨今のサウナブームのほか、ビジネス利用でもプライベート利用でも、お風呂時間をリラックスして過ごしたい人が増えているのかもしれません。

満足度上位、利用率上位の理由を深掘り

続いて、泊まったホテルに対する満足度を聞いたところ、以下の結果となりました。

16ホテルブランドの満足度の内訳(満足・やや満足・やや不満・不満)を比較した積み上げ棒グラフ。各ブランドのTOP2(満足+やや満足)も併記。「満足」の割合はダイワロイネットホテルズが最多。
ホテルの満足度
Q. 以下のホテルの、直近の利用時の満足度をお教えください。
※回答者:5年以内宿泊者

「満足」「やや満足」「やや不満」「不満」の選択肢の中で「満足」と回答した人の割合が最も高かったのは、「ダイワロイネットホテルズ」、続いて「ドーミーイン」「リッチモンドホテル」「ベッセルホテルズ」「ホテルメッツ」でした。

この満足度上位5つのホテルと、利用率上位2つのホテルについて、どのような点が評価されているのか、各ホテルの宿泊者で「満足」「やや満足」と答えた人に満足した点を聞いたところ、以下のような結果となりました。

各ホテルの満足した点を比較した表。全体平均と、満足度上位の5ホテル、および、利用率上位の2ホテルについて、「価格」「立地」「清潔さ」「朝食」「大浴場」などの項目別に、満足した割合を示している。
各ホテルの満足点(複数回答)
※回答者:各ホテルについて「満足」「やや満足」と答えた人

利用率の高いアパホテルと東横インは、ホテル選びにおいて重視される「価格」「立地」で評価が高くなっています。前回調査でもこの2ブランドは「価格」「立地」の点で好評で、“安く・少ない移動で泊まれるホテル”というイメージが確立されているようです。

また、満足度5位のホテルメッツも「立地」で健闘しています。

満足度1位のダイワロイネットホテルズと3位のリッチモンドホテルは、他のホテルと比較して「清潔さ」「部屋の設備」「部屋の広さ」で高評価を得ています。ダイワロイネットホテルズは前回調査でも同様の傾向が出ており、“特別感”、“いいホテル”といったイメージを保持し続けているようです。

ドーミーインは、ホテル選びで重視する人が増加した「大浴場」が特に好評でした。ドーミーインは利用率が伸びたホテルの一つでしたが、大浴場の効果もあるのかもしれません。

ベッセルホテルズは、他のホテルと比較して「朝食」が好評でした。朝食でご当地メニューを提供している店舗が多く、観光する時間が取れないビジネス利用の人でもその土地らしさを感じられることが評価につながっているのではないでしょうか。

まとめ

今回は、前回調査との比較でホテル選びの新たな重視点として「大浴場」が出てきたこと、またホテルごとに特長や評価されるポイントが異なっていることを見てきました。

イードのリサーチ事業本部では、今回のような消費者を対象としたアンケート調査をはじめ、さまざまな調査・分析を行っております。お問い合わせ・お見積りは無料ですので、まずはお気軽にご相談ください。

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