Go To Eventキャンペーン、コロナ以上に気になるポイントは「購入方法」
Go Toキャンペーンに関する調査(3)
株式会社イードでは「Go To」キャンペーンについてインターネットアンケートで調査しました。3本目はGo To Eventキャンペーンについて、「キャンペーンの利用意向」や「キャンペーンに期待すること」の結果をご紹介します。
イベント・エンターテイメント業界ではコロナ禍で集客ができない中でもオンラインライブなどさまざまな工夫で活動を続けている一方で、5,000人を上限とした大規模イベントの人数規制が緩和延期となるなど厳しい状況が続いています。このような中で発表されたGo To Eventキャンペーンについて、株式会社イードでは利用意向を調査しました。
調査概要
- 調査手法
- インターネットアンケート
- 調査対象
- 全国 男女 20代/30代/40代/50代/60代以上
- 有効回答数
- 1,104s
- 実施期間
- 2020年7月22日~26日
- 調査企画・実施
- 株式会社イード
Go To Eventキャンペーンの利用意向
この調査では、まず何も説明せずにGo To Eventキャンペーンを利用したいか尋ねました。そのあとキャンペーンの内容を提示してどの程度知っているか回答してもらったあとに、再び利用したいかについて尋ねました。
はじめにGo To Eventキャンペーンを利用したいか尋ねた結果は、利用したい割合は20.9%、「利用するつもりはない」は19.8%となりほぼ互角でした。
一方、「Go To Eventキャンペーンを知らない」は31.9%でGo To Travel・Go To Eatキャンペーンと比較して最も認知度が低い結果となりました(Go To Travelキャンペーンを知らない:3.0%、Go To Eatキャンペーンを知らない:18.0%)。
続いてGo To Eventキャンペーンの内容を提示してどの程度知っていたか答えてもらいました。知っていると回答した方は19%、「まったく知らない」は60.7%となり、キャンペーン内容の認知度もGo To Travel・Go To Eatキャンペーンと比べると非常に低い結果となりました(Go To Travelキャンペーンの内容をまったく知らない:6.2%、Go To Eatキャンペーンの内容をまったく知らない:28.4%)。
続いて、キャンペーンの内容を提示したうえでもう一度キャンペーンを利用したいか聞いたところ、「利用したい」と回答した方は22.7%となりました。一方で30.1%が「利用したいと思わない」と回答しており、Go To Eatキャンペーンと同様に内容を提示する前よりも増加しています。
Go To Eventキャンペーンの対象となる音楽コンサート・映画・遊園地に、2019年に行った回数を聞いてみました。こちらもGo To Eatと同様に「利用したいと思わない」と回答した方は利用したいと回答した方よりも行った回数が少ない結果となりました。
他のキャンペーンとは異なる「Go To Eventに期待すること」
まず、Go To Eventキャンペーンを「利用したい」と回答した方に利用したい理由を聞いてみました。最も多かった回答は「お得にイベント・エンターテイメントに参加できるから」で、7割近くの方が選択しました。
一方、「利用したいと思わない」と回答した方の理由は、「新型コロナウイルス感染のリスクが怖いから」が最も多く46.1%の方が回答しました。「イベント・エンターテイメントに興味がないから」が25.9%で2番目に多く、また、Go To Travelと同様に「イベントに行ける時間・お金の余裕がないから」も多く選ばれています。
最後にGo To Eventキャンペーンに期待することを聞いてみました。「購入の方法が簡潔で分かりやすいこと」が最も多く、次いで「施設で新型コロナウイルス対策がされていること」で、それぞれ半数以上の方が回答しています。Go To Eatキャンペーンで同じ質問をした際には、「コロナウイルス対策がされていること」が最も多かったため異なる結果となりましたが、イベントが開催される頃には新型コロナウイルスが落ち着いている可能性もあるため、ウイルス対策よりも購入方法を気にしている方が多いのかもしれません。
まとめ
今回は3本立てでGo Toキャンペーンの利用意向についてご紹介しました。最後にGo To Travel・Go To Eat・Go To Eventの利用意向・内容認知度を比較してみました。
最も認知率が高かったキャンペーンはGo To Travel、利用意向はGo To TravelとGo To Eatが互角ですが、すぐに利用したいと回答されているのはGo To Eatでした。Go To Eventは認知率・利用意向のどちらも他の2つより低い結果となりました。
外食は生活に密着しており日常的に利用する方も多くいますが、旅行は頻繁に行くようなものではなく、またイベント・エンターテイメントは趣味や好みによっては興味がない方もいるため、その影響もあるのかもしれません。
14:15更新:「最後にGo To Eatキャンペーンに期待することを聞いてみました」を「最後にGo To Eventキャンペーンに期待することを聞いてみました」に訂正しました。