自由記述から考える、テレワークの課題と今後の在り方
株式会社イードが実施した「テレワークに関する調査」でテレワークに関して自由に意見を募ったところ、様々な意見が寄せられました。ここではその内容を紹介しつつ、テレワークの課題と今後の在り方について考えます。
新型コロナウイルスが流行し始めてから、早くも半年以上が経ちました。緊急事態宣言前後よりテレワークを始め、やっとテレワークに慣れてきた人も多いのではないでしょうか。そして今、テレワーカーたちはテレワークについて何を思っているのでしょうか。アンケートに寄せられたコメントを基に、テレワークのメリットや課題、今後の在り方について考えてみたいと思います。
調査概要
- 調査手法
- アンケートパネルに対するWebアンケート
- 実施期間
- 2020年11月6日~11日
- 調査対象者
- 20-59歳男女、有職者(パート・アルバイトを含む)
- 有効回答数
- 4,941s
- 性年代別内訳
- 20代男性 508s、30代男性 500s、40代男性 600s、50代男性 658s、20代女性 668s、30代女性 688s、40代女性 687s、50代女性 632s
テレワークに向く人・向かない人がいる
アンケートで「テレワークをすることで生産性が上がったか/下がったか」聞いた質問では、3割が「上がった」と答える一方、2割は「下がった」と答えるなど、人により分かれる結果となりました。
自由記述でも「テレワークに向く人と向かない人がいる」という指摘があました。具体的な内容を見ると、テレワークに向く/向かないは、特に以下の点で分かれると考えられそうです。
- 人と会わないことでストレスが軽減されるか、孤独に感じるか
- 自己管理ができるかどうか
- チャットやメールなど、文字でのコミュニケーションが得意かどうか
- ある程度以上の仕事のスキルがあるか(自律的に仕事ができるか)
また一律に「テレワークか出勤か」を決めるのではなく、個人の適性やそれぞれの事情により、テレワークか出勤かを自由に選択できるようになれば良いとコメントする人もいました。
- テレワークに向く人と向かない人がいる
- うまくできる人とストレスになる人の差が激しい(女性30代)
- これから1つの働き方として一般化していきそうだが、職業だけでなく個人の性格によって向き不向きがあると思う(女性20代)
- 人と会わないことでストレスが軽減されるか、孤独に感じるか
- 人と会わなくてよいのでストレスが軽減されて良い(男性40代)
- 人付き合いなどで苦労する事が無くなったのは良い(女性30代)
- 思ったより良くない。人と関わらないと辛すぎて気分が滅入る…(女性50代)
- 孤独感がとても強くなってしまう(男性20代)
- 人との会話がないので寂しい(女性40代)
- 自己管理ができるかどうか
- いろんな働き方があって良いと思うが、自己管理が大切だと思う(女性50代)
- なかなか集中力を続けられないので、自分を律することができないと難しいと感じています(女性20代)
- 個人の能力と管理意識が試される(女性50代)
- 自己管理がすべて(男性50代)
- チャットやメールなど、文字でのコミュニケーションが得意かどうか
- 今まで書類などを見せてひと言で確認できたことが、メールやチャットで文字にし、pdfなどを添付してやり取りするため逆に時間がかかるし、その人の今の状況が把握しにくいので仕事を振っていいのかわかりづらく、ストレスを感じることもあるので、最近はしんどくなる時がある(女性50代)
- 文字によるコミュニケーションが主なので、正確に物事を伝える文章力、文章を理解する能力が必要なので、人によって向き不向きはあると思う(女性50代)
- ある程度以上の仕事のスキルがあるか(自律的に仕事ができるか)
- ある程度以上のスキルが身についている社員なら有効だが、新人などは難しい(男性40代)
- すでに業務の進め方などが確立されているひとたちには場合によっては通勤時間やそれにかかわるストレスが軽減されていいが、新入社員や、実際に業務にどう向き合っていいのか困っているスタッフにはもしかしたら対面でない部分でサポートなどが行き届かないところがあるかもしれない(女性40代)
- 個人の適性により、テレワーク or 出勤を選択できると良い
- 向く人・向かない人がいるので、選択できる環境になるのが一番良いと思います(女性20代)
- 個人の性格や業種・職種によって合う合わないがあるので無理にすることはないと思う(女性30代)
テレワークに向く仕事・向かない仕事がある
テレワークに向く人と向かない人がいるのと同様に、仕事内容によってもテレワークに向く・向かないがあるようです。そもそも「テレワークができない仕事(職種)もある」という大前提の他に、「コミュニケーションを通じて新しい価値を生み出すような仕事はテレワークには向いていない」と考える人もいるようです。そしてここでもやはり、仕事の内容に応じて柔軟にテレワークか出勤かを選べるようになれば良いというコメントが見られました。そのためには、「出勤して対面で行った方が良い仕事」と「テレワークでも良い仕事」を明確にする必要があると指摘する人もいました。
- 出社しないと進まない仕事もある
- (テレワークが)できる職種とそうでない職種がある(女性40代)
- テレワークがフル活用できる職種もあれば、出社しないと何も進まない職種もあり、良し悪しは人により意見が大きく異なりそう(男性30代)
- テレワークは是非続行したいが、仕事の性質上、出勤して確認しながら作業しないといけないことが多い(女性50代)
- コミュニケーションを通じて新しい価値を生み出す仕事には向いていない
- 単純なルーティンの事務仕事をやるには悪くないが、異なる考え方や意見を持った人間同士のコミュニケーションの中で新しい価値は生まれるのだと思う(男性40代)
- 現状のIT技術では、今ある業務の維持が限界であり、コミュニケーションを通して新しいイノベーションを起こすということには向かないと思う(男性20代)
- 企画や政策的なものなど、チームワークを図ることや創造的な事は進めにくい(男性30代)
- 仕事内容に応じて柔軟にテレワークと出勤を使い分けられると良い
- 出社時には、コミュニケーションを重視して新しい取り組みを、在宅時には、事務作業などをするのが良いと思う(男性20代)
- 作業が決まっている場合は集中して作業できるが、仕事を割り振ってもらう側としてはコミュニケーションがとりづらいので能率が下がると思う。テレワークと出社ともにメリット・デメリットがあるので、2つの形態を効率よく使い分ける必要がある(男性20代)
- 仕事の内容によるが、対面でなければできないことと、対面する必要のない仕事の区別を使用者と従事者がしっかり理解すること(男性50代)
テレワークのメリット
メリット1:通勤しなくて良い
ここからはテレワークのメリットについて見ていきたいと思います。アンケートで「テレワークのメリット」として最も多く挙がったのが「通勤時のストレスがない」、続いて「通勤時間を他のことに充てられる」でした。
自由記述でも、通勤しなくて良いことをメリットとして挙げるコメントが多数寄せられました。通勤が精神的・肉体的に負担のかかることであり、無駄な時間であったことを改めて感じる人が多いようです。ただし、通勤がなくなったことで「運動不足になった」「気分転換ができない」という課題を感じる人もいるようです。
- 通勤時間等無駄がなくなり時間が有効に使える(女性50代)
- 通勤がいかに無駄だったかを実感した(男性20代)
- 通勤時間を減らす事ができるので、睡眠時間や休息の時間を増やすことができ、身体への負担を減らせる(女性40代)
- 通勤時間の無駄がなくなり、仕事に充てられる時間が増えてよかった(男性30代)
- 通勤がなくて快適だが、運動不足になる(男性50代)/通勤の気分転換がないため大変(女性20代)
メリット2:居住地選択の幅が広がる
「週に5日職場に通う」という縛りがなくなることで、居住地の選択の幅が広がることもテレワークのメリットのようです。アンケートでは「業務のすべてをテレワークでしている」人より、出勤とテレワークを組み合わせた働き方をしている人が多いことが分かっていますが、例え週に数日出勤する必要があったとしても、週に5日出勤するよりは負担が少なく、「もう少し職場から遠くに住んでも良い」と考える人が多いのではないでしょうか。
自由記述では郊外や地方に住むという選択肢が現実的になり、家賃が低く、広い家にも住めることに「夢を感じる」という人もいました。またその結果として、地方の活性化が期待できるとコメントする人もいました。
- 今後は自分の家で働くスペースの確保をすべく通勤圏内から少し離れたところに引っ越しを考えたいと思っています(女性20代)
- 今後増えていけば地方に在住する人が増え良いと思う(女性50代)
- 今後テレワークが主体となるなら、家賃の低い土地に住めるので、夢が広がるし、過疎化の改善や地域活性化が進むと思う(だが課題が多いのも事実)(男性20代)
- 場所を問わず働けるので、地方の人口流出問題の解決につながると思う。(男性20代)
メリット3:子育てや介護、闘病等と両立しやすくなり、ダイバーシティ推進につながる
テレワークをすることで柔軟な働き方が可能となり、子育てや介護と両立しやすくなることをメリットとして挙げる人もいました。また、障害を持っていたり、病気を抱えていたりしても働きやすくなったという指摘もありました。結果として将来的に子育てや介護、闘病を理由とした退職が減り、様々なバックグラウンドをもつ人材の確保につながることで、ダイバーシティ推進になると推測する人もいました。
- 介護や子育て中でも働くことが出来、労働力の確保にも繋がる(女性40代)
- これまで出産や介護、長期病気などで退職しなければならなかった事態を回避できるかもしれず、今後の働き方に対し、大いに期待ができる制度(女性50代)
- 心臓病の障害者で、冬の寒さに弱く、雪が降るような気温の低さの日には会社を休むように主治医から言われているが、通勤で外に出ることがないので、休まないで済む(女性50代)
- 体力がなくても病気療養中でも働きやすいので世間に浸透してほしい(女性40代)
- いろいろな背景のある人たちがもっと自由に働ける世の中になるのではないかと期待している。働き方改革だけでなくダイバーシティの観点からもテレワークはプラスになるのでは(女性30代)
メリット4:無駄な会議や会社の雑用をすることが減った
テレワークへの移行に伴い、「無駄な会議が減った」「会社の雑用から解放された」という人もいました。今までのやり方が一度リセットされたことで、「何となく習慣で」やっていたことの必然性が改めて問われた結果と考えられます。
- MTGの質が峻別できるようになった(女性40代)
- 無駄な会議が減り、仕事において本当に必要なものが明確になったと思う(女性20代)
- 結論の出ない長時間会議やお菓子配りや電話取次などの社内の雑用からも解放されて非常に快適(女性30代)
テレワークの課題
課題1:コミュニケーションの取り方を意識的に工夫する必要がある
ここからはテレワークの課題について考えてみたいと思います。アンケートで聞いた「テレワークで困ること・不便なこと」では、「対面で話せないので十分なやりとりができない」が上位に挙がっており、コミュニケーションに課題を感じる人が多いことが分かりました。
自由記述では、先にもご紹介したよう「コミュニケーションをとりながら進める仕事」はテレワークに向いていないという指摘に加え、雑談など今まで何気なく行っていた情報交換の機会がなくなったので意識的に補う必要があるという指摘や、たまには出勤して対面でコミュニケーションをとった方が良いという指摘もありました。オンラインでのやりとりだけでは不十分なこともあるということを理解し、必要に応じて対面の機会を設けるなど、コミュニケーションの取り方について意識的に工夫することが望ましいと考えられます。
- テレワークはコミュニケーションをとりながら進める仕事には不向き
- 個人業務の遂行には問題がないが、教育や、ミーティングなど相手のいる業務になるとコミュニケーションや理解度の点で問題が生じることがある(女性20代)
- 少し緊張感が薄くなりがちで、コミュニケーションを必要とする業務には不向き(男性40代)
- 今まで何気なく行っていた情報交換の機会がなくなったので、意識的に補う必要がある
- 部署の全員が揃うことが少なくなるので、コミュニケーションを意識的に取る必要があると思う。(女性40代)
- 雑談を含めたコミュニケーションで得ていた情報交換がほとんど無くなり、誤解や間違いを起こすこともありそう(女性50代)
- たまには出勤して対面でコミュニケーションをとった方が良い
- ずっとテレワークにするのではなくある程度出社する体制をとったほうがコミュニケーションが円滑になると思う(男性40代)
- (テレワークは)適度に取り入れるにはいいが、やはり対面のコミュニケーションも必要(女性30代)
- 基本テレワークで週1くらいで出社してコミュニケーションや課題、進捗管理が必要(女性40代)
課題2:評価制度を整備する必要がある
コロナ禍という不測の事態の中、事業者側も従業員側も、十分な準備ができないままテレワークを始めたケースは多いのではないでしょうか。中でも現行の人事評価制度がテレワークを想定していないことを課題として挙げるコメントが見られました。
- 評価制度などまだ追い付いていない気がするので、引き続き会社側には制度拡充など検討をお願いしたい(男性20代)
- 数字やノルマでは計れない業務については評価制度をガラリと変える必要がある(女性30代)
- 会社の方で評価する制度が整っていないと何かと難しいと思う(女性40代)
- 目に見えないので人事評価が正当に評価されるか不安がある(女性20代)
- 現状は評価や予実管理が徹底されていないため、正当に評価されていないように感じる(女性20代)
またアンケートで聞いた「テレワークで困ること・不便なこと」では、非管理職クラス(主任・リーダークラス、一般)の2割強は「『仕事をしている』ことを示しづらい」という不安を抱えているという結果も出ており、今までの(勤務態度を評価に含める)評価の仕方がテレワークにうまく対応していないことがうかがえます。評価項目の根本的な見直しを含め、テレワークという働き方にも対応した評価制度の整備が求められていると言えそうです。
課題3:テレワークに批判的な人たちがいる
「テレワークの賛成派と反対派の溝が深く、意思疎通がうまくいかない」というコメントがあるように、テレワークのメリットを実感し、今後も続けた方が良いと考える人がいる一方、テレワークに対して批判的な人もおり、一部では齟齬が生じているようです。具体的には「会社のお偉いさん」や「取引先」などから、「テレワーク=さぼり」と思われているとのコメントがありました。少なくとも組織内では、テレワークのメリット・デメリットをしっかり検証し、組織としての統一の見解を共有することが望ましいと言えそうです。
- テレワーク賛成派と反対派の溝が深い
- テレワークの賛成派と反対派の溝が深く、意思疎通がうまくいかない(女性20代)
- 一部の人は今も「テレワーク=さぼり」だと思っている
- テレワーク(特に在宅)の場合は、サボっているのではないかと思われる風潮が多くの管理職を中心に概念としてあるところが残念(女性50代)
- 会社のお偉いさんは、出勤=仕事をしている、という旧来式な考え方のようで困ります(女性40代)
- 取引先からは「まだテレワークしてるのですか?」という対応を受ける事もあり、まだ社会的にテレワーク=楽をしているというような印象を持っている人がいると感じる(女性30代)
課題4:組織への帰属意識が薄れてしまう
会社など組織への帰属意識が薄れることをデメリットとして挙げる人もいました。そもそも帰属意識がどの程度必要なのかも含め、テレワーク時代に合った組織の在り方を改めて検討する必要があるのかもしれません。
- 帰属意識が薄れる(男性50代)
- 組織に属してる意識が薄くなり、仕事へのモチベーション低下や仕事仲間への仲間意識やチームワークなどがなくなると思いました(男性30代)
- 会社員の場合、「会社」というところに対する愛着などが湧きにくいのが難点(男性50代)
望ましいテレワークの在り方
望ましい在り方1:テレワークと出勤を組み合わせた働き方が良い
ここからは「望ましいテレワークの在り方」について見ていきたいと思います。アンケートで今後のテレワーク実施希望を聞いたところ、9割強はテレワークを継続したいと考えており、うち5割強は「たまにテレワークをしたい」、つまりテレワークと通勤を組み合わせた働き方をしたいと考えていることが分かりました。
自由記述でもテレワークと出勤を適度に組み合わせた働き方が良いとするコメントが寄せられました。先に見たよう、仕事内容によっても「出勤して対面で行った方が良い仕事」と「テレワークでも良い仕事」があるので、仕事の状況に応じて柔軟に選べることが生産性UPにもつながると言えそうです。
- ストレスが格段に減り、仕事の効率も上がった。同時にオフィス環境の快適さにも改めて気付いたので、これからも出勤と在宅勤務を併用していきたい。(女性50代)
- 今回のことで初めて経験したが、通勤がいかにストレスだったかがよく分かった。 テレワークを主に、たまに出社するのが理想(女性40代)
- テレワークと出社ともにメリット・デメリットがあるので、2つの形態を効率よく使い分ける必要がある(男性20代)
望ましい在り方2:働き方の選択肢の一つとして、柔軟に取り入れられたら良い
テレワークと出勤の組み合わせを含め、働き方そのものを個人の適性や置かれた環境、仕事の状況に応じて柔軟に選べるようになったら良いとするコメントも多数寄せられました。テレワークの浸透が「すべての社員が週5で出勤しなければならないというような画一的な風潮を打破してくれた」、また「働き方ありきではなく、仕事ありきで最も良い働き方を選択していけるような社会」の実現のきっかけになったというコメントする人がいるように、単に働き方が変わったというだけでなく、「働く」ことそのものを再定義する良い機会になれば良いと考える人もいるようです。
- 新しい働き方の一つであると感じるが、良い面も悪い面も兼ね備えているので、個人や周囲の状況に応じ、柔軟に働き方を選択できるのがベストであると思います(女性20代)
- 個人の事情や仕事量によって出勤とテレワークを選択できるのが一番いいと思う(女性20代)
- 色々と課題はあるが、すべての社員が週5で出勤しなければならないというような画一的な風潮を打破してくれたと思う。総合的に考えて、社会にとってメリットが多いと思う(男性30代)
- あくまで働き方の選択肢の一つ。 テレワークの浸透をきっかけに、働き方ありきではなく、仕事ありきで最も良い働き方を選択していけるような社会になってほしい。(男性20代)
- テレワークを含めて、様々な働き方が出来る社会がいい。(男性30代)
- 一人ひとりが生活スタイルに合わせて在宅勤務できることが理想。義務ではなくオプションであるべき。(女性20代)
望ましい在り方3:シェアオフィス/サテライトオフィスでも働きたい
「外出自粛」という名目もあり、現在テレワークをする人の多くが在宅勤務をしていると考えられますが、今後は自宅の他にシェアオフィスやサテライトオフィスでも働きたいとコメントする人もいました。
- テレワーク=在宅という構図を無くして欲しい。より気軽にシェアオフィスなどが使える環境になると良い。(男性20代)
- 自宅、オフィス、契約サテライトオフィスを自由に選べたらいいと思う。(女性30代)
- 自宅に限らず、サテライトオフィスなど、通勤の負荷を軽減しつつ、対面のコミュニケーションも取れる環境を確保することは、これから重要になると思います。(男性50代)
まとめ
今回は以下のことを見てきました。
- テレワークに向く人と向かない人、またテレワークに向く仕事と向かない仕事がある。コミュニケーションを密にとりながら進める、定型的でない仕事はテレワークに向いていないと考えられる。
- テレワークのメリット
- 通勤しなくて良い
- 居住地選択の幅が広がる
- 子育てや介護、闘病等と両立しやすくなり、ダイバーシティ推進につながる
- 無駄な会議や会社の雑用をすることが減る
- テレワークの課題
- 雑談が減ったり、オンラインのみのやりとりでは不十分なこともあるので、コミュニケーションの取り方を意識的に工夫する必要がある
- テレワークにも対応した人事評価制度を整備する必要がある
- テレワークに批判的な人たちがおり、テレワーク推進派と齟齬が生じることがある
- 組織への帰属意識が薄れてしまう
- 今後のテレワークの望ましい在り方
- 個人個人の適性や置かれた環境、仕事の状況により、柔軟に出勤/テレワークを使い分けられる(選べる)ことが望ましい
- シェアオフィスやサテライトオフィスでも働けることが望ましい
12月19日追加
テレワークの課題と今後の望ましい在り方について、弊社側のコメントを追加しました。