常連客プログラム

インターネットにおけるロイヤルティに関するコラムへの補足記事

大規模なコンピュータがあれば、あるユーザがウェブサイトに来た回数を管理して、航空会社がやっているマイレージのように、そのユーザの「常連度ポイント」を算定することなど、たやすいことだろう。常連客への景品としては、主に3つの分野があると思う。

  • マイクロペイメント料金の割引。あなたのサイトがページビューごとに、例えば5セントを課金しているなら、少なくとも100ページビューを超えた人には4セントに、1000ページビューを超えた人は3セントに、さらに可能性としては、何100万ページビューにもなる人は0.01セントにまで割り引くといった方法である。Nathan Myhrvoldは、マイクロペイメントという考え方は「最良の顧客から搾取する」ことにつながるとの不満を述べたが、こういった割引プログラムがあれば、この問題は解決するだろう。
  • 貴重な顧客には特別のアクセス権を与える。例えば、一般公開の前に人気コラムを読めるとか、音楽サイトならある楽曲の特別バージョンをダウンロードできるといったやり方だ。常連ユーザだけがアクセスできる会議室もありうるだろう。これなら、初心者ユーザからの投稿で埋め尽くされる心配はない。ダイレクトマーケティングの主なセールスポイントは3つあるのを忘れないこと。恐怖、貪欲、それに限定だ。ゆえに、特権を与えるというのは、ユーザのロイヤルティを高める上で優れた手法といえるだろう。
  • 常連ポイントの高いユーザ用にサーバ性能を高める。ウェブサーバは、価値の高いユーザからのリクエストを優先的に処理するので、サーバに過負荷がかかる時間帯でも満足行く反応が得られる。ウェブではいわゆる「突発的アクセス集中」がしばしば起こる。ちょっとしたお知らせを出すだけで、何100万ものユーザが同じサイトに集中することがあるのだ(例えば、話題の新ソフトのダウンロード開始、など)。ロイヤルティの高いユーザに最大の帯域幅を割き、通りすがりのユーザには我慢してもらうというのは納得できる対応だろう。

航空会社のロイヤルティプログラムと同じように、「常連ポイント」は単にページビューの数だけでなく、他の手段でも獲得できるようになると思われる。例えば、あなたのサイトから何か買ってくれた人や、提携サイトの新サービスを試用した人(「このリンク先に行けば50ポイントもらえる」)にポイントを進呈するというアイデアなどがすぐに思いつく。

公開:1997年8月1日(原文:1997年8月1日)
著者:Jakob Nielsen
原文:how to use "frequent-browser points"

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