Go To Eatキャンペーン成功につながるカギは予約サイトの利用率向上
Go Toキャンペーンに関する調査(2)
「Go To」キャンペーンについて、利用意向を調査しました。その結果を3本立てでご紹介します。2本目はGo To Eatキャンペーンについてご紹介します。
2020年7月22日からGo To Travelキャンペーンが開始になった一方で、Go To Eatキャンペーンは開始の目途が立っていません(記事執筆時点)。Go To Travelキャンペーンに比べると話題になることは少ないですが、認知度や利用意向はどのようになっているでしょうか。株式会社イードではGo To Eatキャンペーンの利用意向を調査しました。
調査概要
- 調査手法
- インターネットアンケート
- 調査対象
- 全国 男女 20代/30代/40代/50代/60代以上
- 有効回答数
- 1,104s
- 実施期間
- 2020年7月22日~26日
- 調査企画・実施
- 株式会社イード
Go To Eatキャンペーンの利用意向
この調査では、まず何も説明せずにGo To Eatキャンペーンを利用したいか尋ねました。そのあとキャンペーンの内容を提示してどの程度知っているか回答してもらったあとに、再び利用したいかについて尋ねました。
はじめにGo To Eatキャンペーンを利用したいか尋ねた結果は、利用したい割合は35.9%、「利用するつもりはない」は20.3%でした。
「キャンペーンを知らない」は18%となり、Go To Travelキャンペーンの3.0%と比べると高い結果となりました。Go To Eatキャンペーンは話題に上がる回数が少ないため、知らない方が多いのではないでしょうか。
続いてGo To Eatキャンペーンの内容を提示してどの程度知っていたか答えてもらいました。知っていると回答した方は37.7%でした。こちらもGo To Travelキャンペーンの72%と比べると非常に低い結果となりました。なお、3割近くの人が「まったく知らない」と回答していました。
続いて、キャンペーンの内容を提示したうえでもう一度キャンペーンを利用したいか聞いたところ、「利用したい」と回答した方は66.6%となりました。一方で23.3%が「利用したいと思わない」と回答しており、内容を提示する前よりも増加しています。
2019年に予約をして外食をした回数を答えていただきましたが、キャンペーンの対象となるオンライン飲食予約サイトで予約をして外食をした方は全体で3割にとどまりました。特にキャンペーンを「利用したいと思わない」と回答した方の9割が昨年一度も予約サイトを利用していないため、予約をしての外食は馴染みがないのかもしれません。
「利用したいと思わない」意見からヒントを得たGo To Eatキャンペーン成功のカギ
まず、Go To Eatキャンペーンを「利用したい」と回答した方に利用したい理由を聞いてみました。最も多かった回答は「お得に外食ができるから」で約8割の方が選択しました。
一方、「利用したいと思わない」と回答した方の理由は「新型コロナウイルス感染のリスクが怖いから」が最も多く、4割近くの方が回答しました。「外食に興味がないから」も26.1%と2番目に多く選択されています。
予約サイトについて、昨年の利用率は3割程度でしたが、「予約サイトを通した予約でしかキャンペーンを利用できないから」「キャンペーンを利用して予約を取るのが手間だから」の2点についてはそれぞれ12%ほどにとどまりました。このことから予約サイトを使う機会は少ないものの、予約自体を手間に感じている人は少ないことが分かります。Go To EatキャンペーンはGo To Travelキャンペーンよりも認知度が低いため、周知活動で認知度を上げることで、昨年は3割程度だった予約サイトの利用率もこれから上がるかもしれません。
Go To Eatキャンペーン利用率向上につながるポイント
最後にGo To Eatキャンペーンに期待することを聞いてみました。「新型コロナウイルス対策がされていること」が最も多く、半数以上の方が回答しています。「予約方法が簡潔で分かりやすいこと」「対象となる店舗が多いこと」も約半数の方が期待しているようです。
30代の方は「予約の方法が分かりやすいこと」「デリバリーやテイクアウトでも適用されること」、50代の方は「確実に予約が取れること」がそれぞれ他の年代よりも高い傾向にありました。
外食の際にキャンペーンを利用するかどうかは自由ですが、分かりやすく確実に予約ができること・キャンペーンの対象が広がることが、キャンペーン利用率向上のポイントになるかもしれません。
次回はGo To Eventの調査結果を掲載予定です。