男性タレントイメージ調査:
“女性にしかわからない色気”を持つ男性とは?

(株)イードが先日実施した、男性タレント20名のイメージ調査によると、好意度No.1は福山雅治さんで、男女問わずに好かれていました。イメージマップを見ると、女性の好きな男性タレントには男前な人が多いものの、必ずしもそういう人に限らないこともわかりました。

  • U-Site編集部
  • 2015年7月1日

イードのリサーチ事業本部では、20代以上の650名を対象に、有名男性タレント20名(当社選び)のイメージに関する自主調査を行いました。

今回、認知度や好意度などのランキングの算出のほかに、コレスポンデンス分析を行い、イメージマップの作成も行いました。

コレスポンデンス分析のアウトプットでは、似ているものは近くに、異質なものは遠くにプロットされます。 よって、数字だけでは一見わかりづらいカテゴリー間の類似性や相関性を、視覚的にとらえることができるというメリットがあります。

認知度No.1は、還暦を迎えたお笑い怪獣

どれだけ多くの人に知られているか、認知度の1位は、7月1日に還暦を迎えた明石家さんまさん(95.9%)、続いて福山雅治さん(94.4%)、木村拓哉さん(93.2%)でした。なお、今回の調査では、特定の写真のイメージに引っ張られないよう、写真は提示せず、名前だけを提示しました。

さんまさんと福山さんは、年代や性別に関わらず認知度が高く、全ての年代で90%以上が知っていました。

男女別で見ると、前回の女性タレントについての調査結果と同様に、すべての男性タレントについて、男性よりも女性のほうが、認知度が高くなっていました。

女性はタレントの名前を覚えることが得意なのかもしれませんね。

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男女両方から好かれる男性タレントは…

好きな男性タレント、1位は福山雅治さん(18.9%)、2位は堤真一さん(18.3%)、3位は阿部寛さん(17.5%)でした。

男女別に見ると、1位の福山さん、3位の阿部さんは、男女問わず人気が高いことがわかります。

一方、2位の堤さんは女性人気が高く、堤さんが好きだと答えた女性が23.9%いたのに対し、男性は11.0%と、12.9ポイントの差がありました。この差はどこから来ているのでしょうか。

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堤さんのイメージを男女別に見ると、女性は男性より「頼れる」「面白い」「楽しい」といったイメージを持っていることがわかります。女性は、コミカルな役を演じることも多いドラマ等を通じて、堤さんのこういった一面も知っており、それが好意に結びついているのかもしれません。

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男前とはいえないけれど、女性に好かれる男性

以下の図は、コレスポンデンス分析による、イメージマップです(女性回答者に限定)。

このマップでは、類似性の高い項目が、原点から同じ方向にプロットされます。

このイメージマップを見ると、女性の「好き」な男性タレントは、(当然ながら?)「男前/セクシー」なタレントに傾いていることが分かります。前述の『女性の好意度ランキング』を見ても、上位は堤さん、福山さん、阿部さん、西島さん、竹野内さんといった、男前でセクシーな俳優(歌手)陣が並んでいます。

一方、大泉洋さん、阿部サダヲさんは、この「男前/セクシー」ラインではないながら、女性の好意度ランキング6位・8位と、健闘しています。“男前とはいえないけれど、女性に好かれる男性”の秘訣が、この2人にはあるのかもしれません。

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女性にしかわからない色気

セクシー度、1位は西島秀俊さん(16.6%)、続いて2位は福山雅治さん(16.1%)、3位は竹野内豊さん(15.8%)でした。成熟した大人の色気をもつ40代以上のタレントが、上位3位を独占しています。

そんな中、5位にランクインしたのが、30代前半の綾野剛さんです。綾野さんの評価は男女差が大きいという特徴があり、綾野さんをセクシーだと感じる女性が16.2%いたのに対し、男性は4.0%と、12.2ポイントの差がありました。女性にしかわからない色気を、綾野さんはもっているようです。その詳細を、少しみていきたいと思います。

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男性タレントの評価構造では、「個性的」であることと「セクシー」であることは、どちらかというと相反するイメージとして捉えられています(以下は女性回答者のマップ)。

しかしながら、綾野さんに対しては、女性は「個性的」かつ「セクシー」という印象を抱いています。綾野さんは、王道の男前路線とは少し異なる、独自の魅力をもっているようです。綾野さんの評価における「個性的」とは、捉えどころのなさ・分かりづらさといった、一種の“危うさ”を指しているのかもしれません。こういった危うさに女性は惹かれており、それが「セクシー」という評価に結びついている可能性があります。

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型破りな熱血新米教師から、クールなベテラン刑事へ

同じタレントであっても、世代によってイメージが異なっている人がいました。

改めて、以下のイメージマップをご覧ください。

櫻井翔さんは、20代からは「かっこいい」という印象を持たれており、櫻井さんより同年代以上の30代以上からは、「素直な」「癒しを感じる」存在として見られていました。

竹野内豊さんは、20代からは「知的」「品のある」といった印象を持たれていますが、30代、40代・・・と年代が上になるにつれ、「セクシー」「男前」といった印象が強くなっていきます。セクシーで男前な役を演じることが多かった90年代のドラマと、幅広い役柄を演じる最近の出演作、どちらの印象を強く残しているかで、竹野内さんのイメージが変わるのかもしれません。

同じく水谷豊さんのイメージも、世代ごとに異なっていました。具体的には、20~30代は「風格のある」といったイメージをもつ一方、40代、50代、60代・・・と年代が上がるにつれ、「面倒見のよい」印象に近寄っていきます。『相棒』のクールなベテラン刑事と『熱中時代』の型破りな教師、どちらの印象を強く持っているかで、イメージが違うのかもしれません。

一方、世代を超えてイメージが固まっていた人もいました。相葉さんは「天然な」、竹中さんは「個性的」、渡辺さんは「渋い」というイメージが固まっていました。

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最後に

属性ごとのクロス集計結果など、この調査の詳細はイードまでお問い合わせください。

調査概要

調査手法
インターネットアンケート
調査期間
2015年5月14日~5月19日
調査対象
20代/30代/40代/50代/60代以上
回収方法
性年代で均等割り付け
有効回答数
650サンプル
調査企画・実施
株式会社イード

イードのリサーチ事業本部では、このようなイメージマップを使用した分析を多数行っております。また、コレスポンデンス分析以外にもさまざまな調査・分析を行っております。お問い合わせ・お見積りは無料ですので、まずはお気軽にご相談ください。

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