ユーザーインタフェース要素:用語集(4)

この用語集を活用して、主要なグラフィカルユーザーインタフェース要素やコントロールの定義をすばやく確認しよう。

UXの調査とデザインには、さまざまなUIコンポーネントやコントロールを表す専門用語の知識と理解が必要だ。

リスト内の定義にジャンプするか、用語集全体を確認してほしい。

(U-Site編集部注:全部で61項目ありますので、複数回に分けて公開しています)

(「ユーザーインタフェース要素:用語集(1)」「用語集(2)」「用語集(3)」からのつづき)

ドロップダウンメニュー(プルダウンメニュー、リニアメニュー)

メニューのハンドルの下にリスト形式で選択肢が表示される、開閉式メニューの一種。このタイプのメニューは「リニアメニュー」(選択肢がリスト状に表示されることから)や「プルダウンメニュー」とも呼ばれる。

ドロップダウンリスト

ユーザーが選択肢のリストから1つを選択できるようにするピッカーの一種。ラベル、矢印ボタン、選択肢のリストの3つの構成要素からなる。デフォルトではリストは非表示だが、矢印をクリックするとリストが表示されて、ユーザーが選べる選択肢が現れる。ユーザーが項目を選択すると、リストは折りたたまれ、ラベルは選択された項目に置き換わる。リストボックスとは異なり、ドロップダウンリストではユーザーがリストから選択できるのは1項目だけである。

ドロワーメニュー

サイドシート内に表示されるメニューで、画面の左側または右側からスライドして現れる。ドロワーメニューは、モバイルアプリケーションにおいてナビゲーションメニューとして広く用いられている。

ナビゲーションバー

ナビゲーションカテゴリーを格納するメニューバーとして実装されるナビゲーションメニューの一種。ナビゲーションバーは最も一般的なナビゲーションUIの1つであり、モバイルおよびデスクトップの両プラットフォーム上で表示可能である。

ナビゲーションメニュー

ナビゲーションの選択肢を格納するメニュー。ナビゲーションメニューには、表示されているもの(ナビゲーションバー)と、展開されるものがある。

入力コントロール

ユーザーがシステムに情報を入力できるようにするUIコンポーネント。テキストボックス、チェックボックス、ラジオボタン、スライダー、トグル、ピッカーなどがある。

ノブ(バーチャルノブ)

利用可能な値が円形(または円弧状)に表示されるレンジコントロールの一種。このタイプのコントロールは、もともとは物理的なオーディオ機器(ラジオやアンプの音量調節など)で用いられていたノブ(つまみ)から着想を得たものである。

パイメニュー(ラジアルメニュー)

メニューのすべての選択肢が、メニューハンドルを中心とした円形に配置される開閉式メニューの一種。このタイプのメニューは、すべての選択肢がハンドルから等距離にあるため、どの選択肢にも同じ時間でアクセスできるという利点がある。パイメニューは1980年代後半に導入され、モバイルアプリでの採用も試みられてきたにもかかわらず、広く普及はしていない。

バッジ

通知(通常はドットで表示)やアイテム数(通常は数字で表示)を示す。一般に、バッジはアイコン(ショッピングカートやメッセージのアイコンなど)の上に表示され、その要素に注意を引くために用いられる。

パンくずリスト

サイトの情報アーキテクチャの中で現在のページが属するカテゴリーを(最も一般的なものから最も具体的なものへと)階層的に表示するナビゲーション要素。ファイルシステムにおけるパスに似ている。

(「ユーザーインタフェース要素:用語集(5)」につづく)