ユーザーインタフェース要素:用語集(3)

この用語集を活用して、主要なグラフィカルユーザーインタフェース要素やコントロールの定義をすばやく確認しよう。

UXの調査とデザインには、さまざまなUIコンポーネントやコントロールを表す専門用語の知識と理解が必要だ。

リスト内の定義にジャンプするか、用語集全体を確認してほしい。

(U-Site編集部注:全部で61項目ありますので、複数回に分けて公開しています)

(「ユーザーインタフェース要素:用語集(1)」「用語集(2)」からのつづき)

スプリットボタン

メニューとボタンを組み合わせたUI要素。通常、ラベルと矢印の2つの要素で構成されるボタンとして表現される。ラベルをクリックするとデフォルトアクションが実行され、矢印をクリックすると他の選択可能な動作のリストが表示される。

スライダー

ハンドルと呼ばれるインジケーターを水平または垂直方向のトラックに沿って動かすことで、値を調整したり、範囲内を移動したりできるUI要素。スライダーはレンジコントロールの一種で、ユーザーが正確な数値で表すのが難しい状況(たとえば、音量や明るさの調整など)に適している。

セグメントボタン(セグメントコントロール)

水平方向に並んだ一連のボタンを表示するユーザーインタフェース要素。それぞれがボタンとして機能する、分割(=セグメント)された選択肢の中から、ユーザーは1つまたは複数を選択できる。この要素は、同じデータのビューを切り替えたり、コンテンツをフィルタリングしたりするためによく用いられる。

ダイアログ

ユーザーに重要な情報を提示したり、入力を求めたり、操作を促したりするために、メインアプリケーションウィンドウの前面に表示される小さなウィンドウ。ダイアログは、ユーザーが操作を続行する前に即座の判断やアクションが求められる場面(たとえば、ファイルの削除確認が必要な場合や、エラーが発生した場合など)では、ユーザーの作業の流れを中断するように設計されている。ダイアログには、テキストやボタン、場合によっては入力フィールドなどのインタラクティブなコントロールが含まれることがある。また、ダイアログには、モーダルなもの(ダイアログを閉じるまで背後のコンテンツとインタラクトできない)も非モーダルなものもある。

タブバー(タブ)

ユーザーが、利用可能な選択肢(タブ)のリストから 1つのコンテンツパネルを選択して表示できるユーザーインタフェース要素。選択肢(タブ)のリストは通常、水平方向に表示され、各選択肢はそのタブにあるコンテンツの簡潔な説明になっている。ユーザーがタブをクリックすると、選択したタブのコンテンツがタブバーの下(モバイルでは上)に表示される。タブバーはリボンに似ているが、リボンは主にアプリケーションのコマンドを整理するのに用いられるのに対し、タブバーはウェブページやアプリケーションのコンテンツを整理するために用いられる。

チェックボックス

単体としても、チェックボックスのリストとしても表示できる入力コントロール。チェックボックスが1つの場合、ユーザーはチェックありとチェックなしの2つの状態を選択できる。一方、複数のチェックボックスからなるリストは、リストから一部の項目を選択するために用いられる。チェックボックスのリストでは、それぞれのボックスを個別に選択できるので、あるボックスを選択しても、リスト内の他のボックスの状態への影響はない。

ツールチップ

グラフィカルユーザーインタフェース内の要素をユーザーが操作すると表示される、簡潔な情報メッセージを提供する小さなオーバーレイ。通常、ツールチップは、マウスオーバーしたり、キーボードフォーカスしたりすることで起動される。

テキストボックス(テキストフィールド、入力フィールド)

定義された長方形の領域内にユーザーがテキストを入力できるようにする入力コントロール。テキストボックスはフォームの基本的な構成要素である。1行または複数行のテキストを入力できるように設定可能である。

トグル(トグルスイッチ、スイッチ)

通常、オンとオフの2つの位置の間をスライドして切り替える形式で表される状態切り替えコントロール。これは物理的なオン/オフの照明スイッチのデジタル版に相当する。トグルは、識別しやすい色や明示的なラベルで、現在の状態を明確に示す必要がある。

トップへ戻るボタン

ユーザーをページの最上部(通常、ナビゲーションUIなどの重要なコントロールが配置されている)に戻すボタン。ページの右下にあるフローティングボタンとして実装されることが多く、特に長いモバイルページで有用である。

(「ユーザーインタフェース要素:用語集(4)」につづく)