ユーザーインタフェース要素:用語集(5)
この用語集を活用して、主要なグラフィカルユーザーインタフェース要素やコントロールの定義をすばやく確認しよう。
UXの調査とデザインには、さまざまなUIコンポーネントやコントロールを表す専門用語の知識と理解が必要だ。
リスト内の定義にジャンプするか、用語集全体を確認してほしい。
(U-Site編集部注:全部で61項目ありますので、複数回に分けて公開しています)
(「ユーザーインタフェース要素:用語集(1)」「用語集(2)」「用語集(3)」「用語集(4)」からのつづき)
ピッカー
ユーザーが一連の選択肢の中から1つの値を選択できるようにするユーザーインタフェース要素。ピッカーにはさまざまな種類がある(たとえば、ドロップダウンリスト、ラジオボタンリスト、ホイールピッカーなど)。ピッカーの中には、表示するデータの種類に特化したものもある(たとえば、カレンダーピッカー、カラーピッカーなど)。

日付ピッカー
ユーザーが日付を選択できるようにする日付入力用のコントロール。日付ピッカーの中には、テキストフィールドから日付を手入力できたり、日付に加えて時刻も選択できるオプションがあるものもある。カレンダーピッカーとホイール型日付ピッカーは異なる種類の日付ピッカーである。

プログレスインジケーター
ファイルのダウンロード、ウェブページの読み込み、ソフトウェアのインストールなど、進行中のプロセスの完了状況について視覚的フィードバックを提供するUI要素。プログレスインジケーターは処理の完了までに必要な時間やシステムの状態をユーザーが予測できるよう支援し、不安を軽減する。プログレスバーとスピナーは異なる種類のプログレスインジケーターである。

プログレスバー
プロセスの完了までの進行状況を表示する特別なタイプのプログレスインジケーターで、通常、プロセスの進行にしたがって左から右に塗りつぶされていく横向きのバーとして表示される。バーの塗りつぶされた部分は、タスクの完了率に相当する。通常、プログレスバーの使用は10秒以上かかると見込まれる処理において推奨される。

フローティングボタン(フローティングアクションボタン、FAB)
ページコンテンツの上に浮かんでいるボタン。フローティングボタンは画面上で最もよく行われる重要なアクションに用いられることが多く、コンテンツをスクロールしても画面上に表示されたままである。フローティングボタンは、不可欠なアクションにすばやくアクセスできるように、モバイルデバイスでよく用いられる。

ページ内リンク
同一ページ内のある場所から別の場所へユーザーが移動できるようにするリンク。ページ内リンクはページ内目次を実装するのによく用いられる。

ホイール型日付ピッカー
回転するホイール状のインタフェースを使って、日付や時刻の値を選択できるiOS特有の日付ピッカー。日付の各要素(日、月、年)や、場合によっては時刻が、それぞれ個別の「ホイール」に表示され、ユーザーはホイールを縦に回転させて値を選択する。ホイール型日付ピッカーは、入力したい日付に到達するまでスクロールする回数が多くなることもあるため、カレンダーピッカーに比べるとユーザビリティが低い。

ホイールピッカー
選べる選択肢をホイール状のインタフェースで表示するiOS特有のピッカー。

ボタン
ユーザーがクリックまたはタップすることで、特定のアクション(たとえば、フォームの送信やプロセスの開始など)を実行するUI要素。クリック可能なターゲットエリアと、通常は実行されるアクションを説明するラベルで構成されている。デジタルなボタンは、物理的なボタンに似せて作られていることが多い。

ポップアップ(ポップオーバー)
画面全体を占有しないオーバーレイ。「ポップアップ」という用語はしばしば「オーバーレイ」や「ライトボックス」と同じ意味で用いられる。Appleは、iOS、iPadOS、macOSのアプリケーションでポップアップを指す用語として「ポップオーバー」を用いている。

(「ユーザーインタフェース要素:用語集(6)」につづく)