ユーザーインタフェース要素:用語集(1)
この用語集を活用して、主要なグラフィカルユーザーインタフェース要素やコントロールの定義をすばやく確認しよう。
UXの調査とデザインには、さまざまなUIコンポーネントやコントロールを表す専門用語の知識と理解が必要だ。
リスト内の定義にジャンプするか、用語集全体を確認してほしい。
(U-Site編集部注:全部で61項目ありますので、これから複数回に分けて公開していきます)
2次元マトリックス入力コントロール
複雑なアプリケーションにおいて、複雑な曲線を描くことで、関連する複数のパラメータを同時に変更するために主に使用される特殊な入力コントロール。操作は、通常、既存の曲線上の点をクリックしてから、その点を新しい位置までドラッグすることで行われる。2次元マトリックスは、互いに依存する2つのパラメータ(たとえば、写真編集アプリケーションにおける輝度とRGBカーブなど)があり、通常それらが一緒に変更される場合に有用である。

- 関連記事:Input Controls for Parameters: Balancing Exploration and Precision with Sliders, Knobs, and Matrices
アイコン
ユーザーインタフェースにおいて、オブジェクト、アクション、概念を視覚的に伝えるために使用される小さなグラフィック要素。一般的な物体(たとえば、ゴミ箱、ペン、虫眼鏡など)を描いたものが多く、通常はそのインタフェースで利用可能なアクションやツールを表すために使われる(たとえば、ゴミ箱のアイコンは削除、ペンのアイコンは編集を表す)。アイコンには情報を強調したり(たとえば、エラーメッセージの横に感嘆符のアイコンが表示される場合など)、注意を引くために使用されるものもある。ユーザーがその意味を確実に認識できるように、ほとんどのアイコンはテキストと組み合わせて使用すべきである。

アコーディオン
その場で展開して、非表示になっている情報を表示させるUI要素。アコーディオンは長いページのコンテンツを圧縮するためによく使われ、モバイルでは特に有用である。通常、アコーディオンはラベルと矢印またはプラス記号で表される。

オーバーレイ
既存のページコンテンツの上に別のコンテンツを表示するために用いられるUI要素。モーダルなものと非モーダルなものとがあり、画面全体を覆う場合もあれば、一部のみを覆う場合もある(この場合は背景が暗く表示されることが多い)。ページ全体を占める場合、オーバーレイは通常のウェブページやアプリケーションページと見分けがつきにくく、ユーザーに迷子になったような感覚を与えることがある。この用語はしばしば「ポップアップ」や「ライトボックス」と同じ意味で用いられる。

カード
関連のある少量の情報を収めるためのコンテナ。おおよそトランプのようなサイズ感と形で、概念的な単位を簡潔に表現することを目的としている。

- 関連記事:カード:UIコンポーネントとしての定義
開閉式メニュー
選択肢の一覧を展開して表示するメニュー。メニューハンドル(通常はアイコンかラベル、またはその両方)をクリックまたはタップすると選択肢が表示される。開閉式メニューは選択肢一覧の表示方法によって分類できる(たとえば、ドロップダウンメニュー、メガメニュー、パイメニュー、ドロワーメニューなど)。

カルーセル
回転式で項目(通常は画像)を表示するデザイン要素。ユーザーが矢印やボタン、水平スクロールを使って、手動でカルーセル項目を切り替えられるものもあれば、自動で画像が切り替わっていくカルーセルもある。カルーセルは小さな領域に多数の項目を収めることができるため、画面スペースの節約が可能である。

カレンダーピッカー
カレンダー形式の表示から日付を選択できる、日付入力用の特別なコントロール。表示されると、アクティベートされると、通常は月のビューのカレンダーが表示されて、ユーザーは年月日を選択できる。

コンテキストメニュー
要求に応じて表示されるメニューの一種で、コントロール、インタフェースの領域、アプリケーション内のデータ、あるいはビューなど、それぞれに関するアクションをいくつか表示する。マウス駆動型のインタフェースでは、コンテキストメニューは、関心のある項目を右クリックすることで起動されることが多い。

コンテナ
関連するUI要素を保持・整理するためのグラフィカル要素。コンテナには、ボタン、テキスト、テキストボックス、アイコンなどの要素を入れることができる。通常、コンテナは、境界線、影、余白によって視覚的に定義される。

(「ユーザーインタフェース要素:用語集(2)」につづく)