コロナ禍を機に見直される「働き方」

働き方・住まい・移動に関する自主調査(1)

株式会社イードが実施した独自調査の結果をもとに、数回に分けてWith/Afterコロナにおける生活の変化を考えてみたいと思います。初回となる今回は、「働き方」について考えます。

  • リサーチ事業部 三浦志保
  • 2020年9月24日

株式会社イードは、Withコロナの状況下で、人々の働き方・住まい・移動がどのように変わり、どのような意識の変化があったのかを探るため、独自で調査を行いました。その結果をご紹介しながら、「今何が起こっていて、今後どうなっていくのか」を考えていきたいと思います。

調査概要

調査手法
インターネットアンケート(アンケートパネルに対する調査)
実施期間
2020年7月3日~7月6日
調査対象者
20-69歳男女、有職者
有効回答数
1,234s
集計
総務省統計局「労働力調査」の「就業者」の性年代構成比に合わせてウェイトバック集計

一都三県在住者の5割がテレワークを経験

今回のコロナ禍で大きく変化したことの1つとして、「働き方」が挙げられるのではないでしょうか。以前はそれほどメジャーな選択肢ではなかった「テレワーク」が、新型コロナウィルスの流行を機に一気に広がりました。以下は、7月初旬に実施したこの調査での、テレワーク実施率を表したグラフです。

【テレワーク実施状況】Q テレワーク(在宅勤務)の実施状況についてお伺いします。今のご自身の状況について、最もあてはまるものをお選びください。

「今もテレワークをしている(※)」のは25%、「一時期していた」のは13%という結果でした。この2つを合わせると、4割近くの人がテレワークを経験したことが分かります(※週数日~不定期のテレワークも含む)。またこの結果を、居住地別に見たのが以下のグラフです。

【居住地別テレワーク実施状況】

この結果を見ると大都市圏を含む地域でテレワーク経験率が高く、一都三県(東京、神奈川・千葉・埼玉)在住者の半数がテレワークを経験したことが分かります。

テレワークを通じて改めて実感された「通勤のストレス」

以下は弊社が実施した別の調査で、テレワークをしている人に、テレワークのメリットを聞いた結果です。最も多かったのが「通勤時のストレスがない」であり、7割強がこの点をメリットとして挙げていました。

【テレワークのメリット】「テレワークに関する調査」より

今まで「仕方がないこと」として我慢していた「通勤のストレス」を、テレワークをすることで改めて確認した人が多いと言えるのではないでしょうか。

なお先に「一都三県でテレワーク経験率が高い」ことを見ましたが、この見方を変えると、電車依存度が高い地域、つまり電車で通勤する割合が高く、ラッシュ時の電車の混雑が深刻な地域でテレワーク経験率が高かったとも言えます。この点から考えると、「通勤のストレス」、特に「満員電車に乗ることのストレス」を再認識した人が多かったと言えそうです。(地方では通勤時の車の渋滞をストレスに挙げている人もいました)

【居住地別通勤手段】Q あなたが普段、最もよく使う移動手段について、シーン別に教えてください。※新型コロナウィルス感染拡大前のことについて教えてください。(通勤) 一都三県居住者は電車通勤者が多い。

コロナ禍を機に見直される「働き方」

自由回答では、以下のようなコメントも寄せられました。

  • 電車で通勤をすることが当たり前だと思っていたが、価値観が変わった(女性40-44歳)
  • 満員電車での通勤の必要性に疑問をもつようになった(女性25-29歳)
  • 通勤に時間を使うには無駄なことで、損をしていたと感じた(男性35-39歳)
  • 働き方について考えるきっかけになった(女性50-54歳)

テレワークを経験したことで、またテレワークを経験しなかった人もテレワークが身近になったことで、「働き方」について、今一度考える人が多かったのではないでしょうか。以下は、アンケートで「テレワークが可能な会社で働きたい(働き続けたい)」かどうかを聞いた結果です。全体では4割弱、テレワーク経験者に限ると、半数以上が「あてはまる」と回答しており、「週に5日、混み合う電車に乗って都心のオフィスに通勤する」ことは、もはや「当たり前」ではなくなったことが分かります。

【テレワークが可能な会社で働きたい(働き続けたい)】

また、テレワークだけではありません。以下は、「仕事量を多少減らしてでも、プライベートの時間を確保したいと思うようになった」かどうかを聞いた結果です。実に4割弱の人が「あてはまる」と回答しました。

【仕事量を多少減らしてでも、プライベートの時間を確保したいと思うようになった】

外出自粛やテレワークにより家族と過ごす時間や趣味に費やす時間が増える中で、ワーク・ライフ・バランスを今一度見直す人も多かったのではないでしょうか。

コロナ禍が招いた非日常では、今まで「当たり前のこと」として行ってきた様々なことがリセットされ、私たちは多くの物事について、改めてその必然性を考える機会を得ました。「働き方」も例外ではありません。今回のコロナ禍が、今まで「当たり前」だと思っていた「働き方」を考え直し、より良い働き方を模索する機会となれば良いなと思います。

まとめ

今回、以下のことを見てきました。

  • コロナ禍を機に働く人の4割がテレワークを経験した
  • テレワークを通じて、通勤時のストレス(特に満員電車のストレス)に改めて気づく人が多かった
  • 「満員電車に乗って毎日通勤すること」の必然性を考え直す人がいる
  • 4割が「テレワークが可能な会社で働きたい(働き続けたい)」、また「仕事量を多少減らしてでも、プライベートの時間を確保したいと思うようになった」と答えるなど、コロナ禍を機に「働き方」を見直す人が多い

次回は、「再評価される『クルマ』の価値」について考えてみたいと思います。

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弊社プレスリリース:イード、『With/Afterコロナにおける働き方・住まい・移動・個人情報に関する調査』を発表

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