高齢ドライバーの8割、「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」に関心あり
イード・日本自動車ユーザー研究所では、近年問題視されている自動車のアクセルとブレーキの踏み間違いの経験、および踏み間違えた場合に加速を抑制して事故を防ぐ「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」について、調査を実施しました。
関心が高まる「自動車の踏み間違い」
経済産業省では、高齢運転者等による交通事故対策の一環として、自動ブレーキなどの先進安全技術を備えた車「安全運転サポート車」の普及啓発に取り組んでいますが、トヨタ自動車は、8月28日に「2018年度までに、アクセルとブレーキの踏み間違いなどを防ぐ安全装備を9割の車種に設定する」と発表しました。
そこで、日本自動車ユーザー研究所(JACRI)では、以下の3点を明らかにすることを目的として、Webアンケート調査を実施いたしました。
- 一般の自動車ユーザーのうち、どれくらいの人がアクセルとブレーキを踏み間違えたことがあるのか
- アクセルとブレーキを踏み間違えた場合に加速を抑制して事故を防ぐ「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」について、どの程度関心を有しているのか
- 「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」を付ける場合、どの程度の費用であれば許容されるのか
調査概要
- 調査手法
- 調査パネルを使用したWebアンケート調査
- 調査対象者
- 自分が運転する車を保有している18歳~79歳の男女
- 調査対象地域
- 日本全国
- 回収サンプル数
- 合計1,200サンプル
- 調査実施時期
- 2017年9月上旬
- 集計結果の留意事項
- 本調査は年代別の比較を主目的としたため、ウエイトバックはしていない
年代が高くなるほど運転に「自信」を持っているドライバーが多い
今回の調査回答者が自分の運転技術に対してどの程度自信を持っているのかを、性別、年代別に比較したのが以下のグラフです。
自己申告ではありますが、性別では男性、年代別では免許保有歴や運転歴が長いと思われる高齢者層の方がクルマの運転に自信を持っており、70代では6割が「自信がある」「まあ自信がある」と回答しています。
70代、運転に自信があっても「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」への関心高い
「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」が装備された車の存在について質問したところ、「詳しく知っている」「知っている」と回答したのは、概ね4~6割程度ですが、20代以下と70代は他の年代に比べてその比率がやや高くなっています。また、「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」に対する関心も、20代以下と70代で高くなっています。
下記の通り、70代は他の年代に比べてクルマの運転に「自信がある」「まあ自信がある」と回答しているドライバーが多いにもかかわらず、8割が当該装置に関心を有しており、ペダル踏み間違いによる事故を未然に防ぎたいという意識が非常に高いことがうかがえます。
続きは、日本自動車ユーザー研究所のサイトで
続きの内容:
- 20代以下では、3割以上がアクセルとブレーキの踏み間違いを経験
- 「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」搭載に対して許容できる費用は10,000円
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