効率と選択肢 黒須教授のユーザ工学講義 2020年2月25日 コミュニケーションが効率的になったというのは、ユーザビリティが向上した、ということになる。しかし、それで人々は十分に満足しているのだろうか。使って良かったなという気持ちになれる手段をユースフルであるとすれば、ユーザブルだけどユースフルではない状況のようにも思う。
顧客ロイヤリティ 黒須教授のユーザ工学講義 2016年10月24日 顧客中心主義の考え方からすれば、顧客ロイヤリティという言葉の使い方には注意が必要だろう。顧客が企業に心から尽くそうとする、などという発想は顧客中心主義からも大いに離反しているからだ。
顧客ロイヤルティ向上のための、顧客経験価値の定量的な測定と管理ビービット 遠藤直紀氏の講演 実践HCD 2015年12月11日 これまで計測が難しいと言われていた「顧客経験」を定量化し、ロイヤルカスタマーを創出するCEM(顧客経験価値管理)。欧米企業ではすでに施策の導入が進んでおり、国内においても現在注目を浴び始めています。
ユーザビリティ再考(1) 黒須教授のユーザ工学講義 2014年10月29日 2006年あたりに考えてからここ数年使ってきた図だが、製品品質と利用品質とを区別したISO 25010を読むことにより、何かちょっと変だなあ、と思うようになった。
笑顔と満足感 黒須教授のユーザ工学講義 2014年9月22日 テレビのCMやポスターなどの非現実さの典型例が、そこに映されている人々の笑顔である。今回、言いたいのは、UXによる満足感を笑顔というビジュアルで表現するという単細胞的な発想を考え直そうではないか、ということだ。
目標の存在と満足感-高齢者マーケットへの取組み方 黒須教授のユーザ工学講義 2014年5月28日 人が満足感を得るには達成すべき目標が必要である。高齢者には、彼らに相応しいレベルの重要度と難度を持ち、適切な自我関与の度合いを持った目標を与えてやり、その達成に必要な製品やサービスを提供することで、生き甲斐につながる満足感を与えられるのではないか、と思う。
ユーザビリティと自己拡張満足感 -可能性について- 黒須教授のユーザ工学講義 2010年5月8日 最近、辰巳渚さんの本を何冊か読んだ。家事塾を主催している彼女の書いた「捨てる技術」に関する本である。 辰巳さんとは共同でプロジェクトをやろうとして、いま準備をしているところなのだが、この一連の本に書か…
幻の満足を得たい気持ち 黒須教授のユーザ工学講義 2008年7月11日 人々はユーザビリティの低い製品を買ったとき、なぜそのことに文句を言わないのかが不思議だった。もちろん文句を言う人もいるし、時にはクレーマと呼ばれる程の強硬な態度を取る人もいる。もちろん釣り銭が足りなか…
品質属性としての感性や情動性 黒須教授のユーザ工学講義 2008年6月9日 人間中心設計推進機構(HCD-Net)が発足して以来、総会と併催してきたフォーラムも今年度で4回目となった。今回は6/26(木)の14:00-18:00、東京工業大学の大岡山キャンパスを会場として開催…
ユーザビリティ概念を改めて考える 黒須教授のユーザ工学講義 2007年7月3日 私は以前から、ISO9241-11のユーザビリティの定義に不満を感じていた。この定義はISO13407の普及、さらには関連規格の発展とともに、ユーザビリティの標準的定義と受け止められるようになってきた…