社会システムのデザイン(1) 多数決のあり方を例にして 黒須教授のユーザ工学講義 2018年10月9日 その人工物を利用する人々の視点にたって、どのようなあり方が適切で望ましいかを考えることは、デザインの基本である。これまでは主に製品やサービスを対象にしてデザイン活動が行われてきたが、社会システムについても同じようなマインドセットで取り組むべきである。
社会的デザインと、デザインにおける理知的側面 黒須教授のユーザ工学講義 2018年8月28日 機器の外観やグラフィックのデザインの仕事には、直感と感性、そして描画や造形のスキルが重要だ。だが、近未来のデザイン領域のデザイナーにとっては、それらや、人間工学や認知工学の知識だけでなく、洞察力や論理的思考能力、つまり理知的側面が重要だと考えている。
社会的インタフェースとしてのネット情報環境の平準化 黒須教授のユーザ工学講義 2017年7月25日 最近、多くの人たちが、没個性的で類型化された発想や思考になってきたように感じ、世界における思考の平準化を助長しているように思える。また、頻繁なネットの利用によって自分で考える習慣が廃れてきたようにも思う。それでは、情報の海で安直な手段に頼ってしまうことになるのではないかと危惧している。
ホームドクター制と患者中心設計 黒須教授のユーザ工学講義 2015年7月15日 重篤な患者優先のため、軽度な患者は地元の医者に診てもらうホームドクターの考え方には落とし穴もある。UCDを医療に適用した患者中心設計の立場からそのことを考えてみたい。
大学というシステムの設計と学生満足度 黒須教授のユーザ工学講義 2014年8月25日 15回という授業回数の厳格な確保が、本当にその質の保証や学生満足度の向上につながっているのか疑問である。教育システムの設計でも製品やサービスと同様にHCDの考え方を適用し、ユーザの声を確認する評価が必要である。
入院のインタフェース 黒須教授のユーザ工学講義 2003年11月17日 変なタイトルだが、今回は、病院に入院する際のインタフェースのあり方を考えてみたい。母親が白内障の手術を受けることになり、保証人が必要だということで入院誓約証書という書類に署名捺印をすることになった。し…
病院のユーザビリティ 黒須教授のユーザ工学講義 2001年8月27日 私は、ヒューマンインタフェースという日本でよく使われている用語が、世界的に使われているヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)という用語よりも気に入っている。その理由は、前者には、人間に関する…