問題解決型アプローチ

いま、HCIに必要な、問題解決型アプローチ

黒須教授のユーザ工学講義 (4月25日)

UXという概念が広く使われるようになり、ユーザビリティは地味くさくて古いキーワードだ、といった見方が強まってしまった結果が、現在の状況である。しかし、HI研究にいま一番求められているのは、ユーザビリティの問題を見つけ、あるいは予見し、それを解決しようと努力することだと思う。

このキーワードについて

作業時やサービスを受ける際の問題点をなくすことを指す。別名「マイナスをゼロにするアプローチ」。スモールユーザビリティ、当たり前品質と関連した概念。

対になる概念は、ビッグユーザビリティ(ユーティリティ)、着想育成型アプローチ、魅力的品質。

ニーズ志向とはいいながら

黒須教授のユーザ工学講義 (2016年12月21日)

短期的で小規模で、かつ既存の技術を利用して解決可能なことがらに対してはニーズ志向のアプローチは有効である。しかし、新しいシーズが、予想していなかったような形で潜在的ニーズを解消してくれることもある。

ユーザビリティの問題はUXを阻害する

黒須教授のユーザ工学講義 (2016年11月8日)

ユーザビリティをがんばったからUXはよくなるだろうと考えるのはあまりに楽観的すぎる。また、ユーザビリティの問題を見落としたり、それを蔑ないがしろにすると、それらの問題点はユーザの経験において爆発し、その企業のCIに泥を塗ることにもなりかねないのだ。

サービスにおける負の連鎖

黒須教授のユーザ工学講義 (2016年5月10日)

介護付き有料老人ホームでサービスを提供する皆さんが、情緒的な表出力の低下した収容者から自分の仕事へのポジティブフィードバックを得る機会は少ないだろう。こうした状況で仕事に熱意を持ち続けてもらうには、サービス担当者に対するサービス活動が必要だろう。

問題指向・不満指向のアプローチ

黒須教授のユーザ工学講義 (2016年2月5日)

問題点や不満足なことは、ユーザが実際に製品やサービスを利用して見出される。ユーザ調査では、ユーザが、どう目標を達成しようとして、どんな人工物を利用し、どんな形で問題解決を行っているか、ということが基本になるべきだ。

UXと<Not->と<+>と

黒須教授のユーザ工学講義 (2015年1月26日)

UXは(スモール)ユーザビリティを含んだ考え方であり、2つは対立する性質のものではない。「UX=製品の感性的な魅力をつくること」という誤解は、(スモール)ユーザビリティの重要性を貶めてしまうことにつながる。

「もっと問題解決型の取り組みを」再考

黒須教授のユーザ工学講義 (2014年1月10日)

「もっと問題解決型の取り組みを」のタイトルで書いた文章について、安藤さんがFacebookで批判を載せてくださった。指摘していただいた点について、以下にコメントをさせていただきたい。

もっと問題解決型の取り組みを

黒須教授のユーザ工学講義 (2014年1月9日)

着想育成型である魅力的品質の向上は、問題解決型である当たり前品質の欠陥をカバーするものではない。問題解決型のアプローチには、きちんとした調査による問題の把握が必要である。

「ビジネス志向が強すぎる危険性」の記事画像

ビジネス志向が強すぎる危険性

黒須教授のユーザ工学講義 (2013年7月29日)

HCD活動にビジネス的な観点は重要なものではあるが、そこに過度にウェイトをかけるのではなく、生活や業務における意味性とユーザビリティを保証することを忘れてはならない。

もっとネガティブな経験に注目を

黒須教授のユーザ工学講義 (2011年5月27日)

UXは本来、長期間のユーザの経験を重視する活動だった筈だ。本質的な問題点を確認し、それをどのようにして無くして行くかという努力を忘れてはならない。