人工物の想定外利用

黒須教授のユーザ工学講義 (2015年12月25日)

想定外使用は、設計プロセスで予測できるものかというと、多分けっこう難しいものだと思う。となると、そうした利用法を発見するためにはUX調査、つまりユーザが実際の生活のなかでその人工物を利用し始めてから行う調査が必要だろう。 [記事全文

このキーワードについて

人工物進化学とは「どのような理由で、特定の目標達成を支援するための人工物が作られ、改変され、現在に至ったのかを考え、その合理性や妥当性を考え、さらに改善すべき点を考える」もので、黒須教授が提唱しています。以前、黒須教授は「人工物発達学」と読んでいました。

心理学とUCD(前編)

黒須教授のユーザ工学講義 (2015年10月30日)

日本心理学会の全国大会には「公募シンポジウム」という枠があり、勉強するにはとても良い機会だ。今年度、僕が指定討論者として参加した「衣食美心理学の可能性」の内容を紹介したい。僕自身は人工物進化学の観点から心理学に対して問題提起をした。 [記事全文

いつもの生活を振り返る

黒須教授のユーザ工学講義 (2015年8月17日)

忘れられた日常の事柄の中には、意識されなくなった諦めの気持ちも含まれる。日常生活の中で意識されなくなっていた願望に気づき、それを顕在化させた人々の執念が作り出したものが、人間の日常生活を取り囲んでいる人工物であるということができる。 [記事全文

失われる職域

黒須教授のユーザ工学講義 (2015年5月25日)

コンピュータの進歩によって仕事を奪われて「暇になってしまう」人々がでてくるのかもしれない。暇になる人というのは、Frey & Osborneのいうような職域による差もあるが、それとともに考慮すべきなのは個人の能力と志向性なのだと思う。 [記事全文

人工物の進化と人間の軟弱さ

黒須教授のユーザ工学講義 (2015年5月22日)

技術革新は両刃の剣であり、安楽を提供する代わりに人間の能力を奪う結果をもたらしている。それは肉体的な面に留まらず、精神的、知的な面にも現れてくることだろう。 [記事全文

日本の製造業は生き残れるか

黒須教授のユーザ工学講義 (2014年12月24日)

新しい市場を育てるためには、人々の生活を既存の言葉をつかわずに新たに再カテゴリー化し、その新しいカテゴリーに属する人々の行動領域をもっと有効に効率的にするためにはどのような人工物による支援が望ましいかを考えることだ。 [記事全文

人工物発達学のアプローチ(3) 意味性との関係

黒須教授のユーザ工学講義 (2014年7月7日)

ある製品やシステムが市場から消えた理由にはたくさんの可能性が考えられるが、失敗分析というのはそれを値付けやデザインのせいにすることではない。その製品やシステムが本質的な目標達成にどれだけ関わっていたかを考えることであり、その意味で、人工物発達学の視点は有効であると思う。 [記事全文

人工物発達学のアプローチ(2) 目標を同定する

黒須教授のユーザ工学講義 (2014年6月23日)

世の中に多様な人工物が存在しているのは、やはり目標には基本目標と付随目標があり、基本目標ごとに各人工物の担当ドメインが存在するということだ。その点を忘れて多機能化、万能化を目指してしまうことにならないよう、まずは基本目標をきちんと同定することが必要である。 [記事全文

人工物発達学のアプローチ(1) その目的と経緯

黒須教授のユーザ工学講義 (2014年6月9日)

人工物発達学の最初の着眼点は、特定の目標を達成するために、人類はこれまで様々な人工物を開発してきていることの不思議さだった。発達学という観点で様々な人工物を見直してみると、今後、それがどのように発展しうるかを考えることができるだろう。 [記事全文

UXSG 2013にて

黒須教授のユーザ工学講義 (2013年7月16日)

6月末、シンガポールで開催されたUXSG 2013に参加してきた。その概要や、僕が関心を寄せた、Low Cheaw Hweiのキーノートについて紹介したい。 [記事全文