人工物の進化と人間の軟弱さ 黒須教授のユーザ工学講義 2015年5月22日 技術革新は両刃の剣であり、安楽を提供する代わりに人間の能力を奪う結果をもたらしている。それは肉体的な面に留まらず、精神的、知的な面にも現れてくることだろう。
日本の製造業は生き残れるか 黒須教授のユーザ工学講義 2014年12月24日 新しい市場を育てるためには、人々の生活を既存の言葉をつかわずに新たに再カテゴリー化し、その新しいカテゴリーに属する人々の行動領域をもっと有効に効率的にするためにはどのような人工物による支援が望ましいかを考えることだ。
人工物発達学のアプローチ(3) 意味性との関係 黒須教授のユーザ工学講義 2014年7月7日 ある製品やシステムが市場から消えた理由にはたくさんの可能性が考えられるが、失敗分析というのはそれを値付けやデザインのせいにすることではない。その製品やシステムが本質的な目標達成にどれだけ関わっていたかを考えることであり、その意味で、人工物発達学の視点は有効であると思う。
人工物発達学のアプローチ(2) 目標を同定する 黒須教授のユーザ工学講義 2014年6月23日 世の中に多様な人工物が存在しているのは、やはり目標には基本目標と付随目標があり、基本目標ごとに各人工物の担当ドメインが存在するということだ。その点を忘れて多機能化、万能化を目指してしまうことにならないよう、まずは基本目標をきちんと同定することが必要である。
人工物発達学のアプローチ(1) その目的と経緯 黒須教授のユーザ工学講義 2014年6月9日 人工物発達学の最初の着眼点は、特定の目標を達成するために、人類はこれまで様々な人工物を開発してきていることの不思議さだった。発達学という観点で様々な人工物を見直してみると、今後、それがどのように発展しうるかを考えることができるだろう。
UXSG 2013にて 黒須教授のユーザ工学講義 2013年7月16日 6月末、シンガポールで開催されたUXSG 2013に参加してきた。その概要や、僕が関心を寄せた、Low Cheaw Hweiのキーノートについて紹介したい。
「衝動買わない」の考現学を読んで 黒須教授のユーザ工学講義 2013年5月7日 1980年代前半はプランド名による差異化だけを問題にしていたが、21世紀の現在は、ネットショッピングの商品検索機能により、目的遂行能力の高低が比較可能になった。その能力を重視する点では戦後に似ているが、ネットショッピング特有の問題も出てきた。
さらなるデジタルライフに向けて 黒須教授のユーザ工学講義 2013年1月9日 僕は20代から人の二倍生きたいと思ってきた。その生き方にデジタル機器は欠かせない。そんな僕の自宅や身の回りのデジタル環境とアナログ環境を紹介させていただこう。
なぜ人工物発達学は必要か 黒須教授のユーザ工学講義 2008年9月4日 人工物発達学がうまれるには、それなりの時代背景や社会背景がある。個人を単位とした生き方が許容され、多様な価値観の併存が許容され、さらに多様な人工物が選択肢として提供されるようになってはじめて、人間は、…
人工物発達学演習-食器編 黒須教授のユーザ工学講義 2008年8月13日 世界で用いられている食器には様々なものがあるが、西欧の植民地化の残滓として、アジアやアフリカ、中南米の諸国では洋食器が使われていることが多い。その意味で、ここでは食器の多様性を単純化し、洋食器としての…