社会的デザインと、デザインにおける理知的側面 黒須教授のユーザ工学講義 2018年8月28日 機器の外観やグラフィックのデザインの仕事には、直感と感性、そして描画や造形のスキルが重要だ。だが、近未来のデザイン領域のデザイナーにとっては、それらや、人間工学や認知工学の知識だけでなく、洞察力や論理的思考能力、つまり理知的側面が重要だと考えている。
原典への旅(3):属性列挙法 (attribute listing) 黒須教授のユーザ工学講義 2018年8月23日 これは、何らかの事物の属性を抽出し、その属性を他の事物に適用することで新しい使い方やコンセプトを生み出す発想法である。しかし、それが日本に紹介された時点で、その基本的な性質が変化してしまったのである。
HCDはイノベーションを生み出せるか 4 of 4 黒須教授のユーザ工学講義 2016年6月21日 イノベーションには事業的イノベーションと技術的イノベーションがあるが、前者を抜きにして後者だけで全体的なイノベーションを成功させることは難しい。HCDやデザイン思考は、後者に関して、それを少なくとも改善のレベルで成功させることには関係している。
HCDはイノベーションを生み出せるか 3 of 4 黒須教授のユーザ工学講義 2016年6月16日 イノベーションについて、ドラッカーの考え方にも触れておこう。彼はイノベーションを技術革新という意味で使ってはいない。特徴的なのは、経営学者として、消費者のこと、彼らの価値観や満足ということを意識している面が見られる点である。
HCDはイノベーションを生み出せるか 2 of 4 黒須教授のユーザ工学講義 2016年6月14日 シュンペーターは、新結合(イノベーション)を遂行するには5つの場合を考慮する必要があると述べている。これを見ると、彼の考えているイノベーションは社会全体に関わるものであり、通常用いられている意味でのHCDのレベルを遙かに超えたものであるといえる。
HCDはイノベーションを生み出せるか 1 of 4 黒須教授のユーザ工学講義 2016年5月31日 現在のバズワードのひとつにイノベーションがある。イノベーションという概念を再定義して、世の中にポジティブな動機付けを広めたのは、経済学者のシュンペーターである。当初、彼はイノベーションという代わりに「新結合」という表現を使っていた。
改めて「デザイン思考」を考える 黒須教授のユーザ工学講義 2016年5月19日 デザイン思考というキーワードが、現在のビジネス界のバズワードのひとつになっている。言葉というのは、その意味が拡散するにつれ、何でもありの世界に入っていってしまうが、ここは一つ、当初の概念に立ち戻り、それが何だったのかを考え直すようにしたい。
消費者の自由 黒須教授のユーザ工学講義 2016年2月26日 現在のUCDは生産者の都合を無視してまでのユーザ中心ではない。消費者のマイナーなニーズは無視される。しかし、改めて消費者のニーズを探るべきだ。採算が合わない物を合うように、技術的にできないものをできるようにする。これがイノベーションにつながるのだ。
人間中心設計はイノベーションとヒット商品開発のためのアプローチか 黒須教授のユーザ工学講義 2016年1月25日 HCDは改善を目指して使ってゆくべきだ。イノベーションが一流で改善は二流、という思い込みは大変危険なものだ。もっと地に足の付いた改善活動を、そして良い点は継承し、悪い点を改善することによって、人工物を着実に進化させてゆくことが大切なのだ。
ユーザーに与える体験価値を考え続けることがイノベーションを生むユーザー志向のものづくりの実践~安藤昌也氏(第2回) 実践HCD 2015年6月8日 “ユーザーにどんな体験価値を与えられるのか”を考え続ける。そして、従来製品に対するユーザーの無意識な補足を不要にするデザインがイノベーションにつながるかもしれないと、安藤先生は語る。