人間とコンピュータの共生のあり方 黒須教授のユーザ工学講義 2023年8月29日 読了までに約7分 人間とコンピュータの関係について共生という概念を導入したのはLickliderである。生態学的な共生には三種類の関係があり、人間とコンピュータの関係は片利共生であると考えていいように思われる。
意味性について 黒須教授のユーザ工学講義 2023年2月1日 今回は、意味性の定量的表現を目指してみたい。任意の人工物の意味性がユーザによってどのように異なるのか、意味性が高いか低いかというのはどのような意味なのか、という問いへの答えに近づくためには、定量的表現がわかりやすいだろうと考えたからである。
理論から実践への移行の時 黒須教授のユーザ工学講義 2022年1月26日 『人間中心設計におけるユーザー調査』などの書籍の仕事も終わった2021年の夏頃、僕はちょっとした燃え尽き症候群になってしまった。そんな状況にいるなかで思い出したのは原点ともいえる『ユーザ工学入門』を書くことになったモチベーションである。
原典への旅(1): 『エモーショナル・デザイン』の三階層モデル 黒須教授のユーザ工学講義 2018年7月4日 Norman, D.A.の『エモーショナル・デザイン』を読んだ方も多いだろう。あの中の基本的枠組みとなっているのが、「処理の三レベル」といわれる、本能レベル、行動レベル、内省レベル、という区別である。しかし、そこには二つの疑問がある。
ユーザビリティとUXの関係 その2 黒須教授のユーザ工学講義 2017年11月29日 僕の品質特性図では、設計時の品質と利用時の品質を区別し、客観的品質と主観的品質を区別することで、四つの品質を分けることになった。設計時の品質がまずあって、その結果として製品品質ができ、それが利用されて利用時の品質となる、と考えるのが適切と思われたからだ。
ユーザビリティとUXの関係 その1 黒須教授のユーザ工学講義 2017年11月7日 この品質特性図づくりは、ISO 13407に出会った1990年代からの僕のライフワークの一部でもある。ここでは、どのようにしてこの図に至ったかという経緯の説明も交えて、少し詳しく説明を書かせていただこうと思う。それを知って頂くと、この図の理解もより深まると思う。
人間中心設計という言葉の是非 黒須教授のユーザ工学講義 2017年9月12日 人間中心設計における人間という概念は、十分に吟味されて選ばれたものとはいえなかった。人間中心設計というとなにやら崇高な響きがあるように聞こえてしまうが、本当に考えるべき側面はユーザとしての人間についてなのだ。
“Theory of User Engineering”出版 黒須教授のユーザ工学講義 2017年3月22日 ユーザ工学についてもっとアピールすることが必要だろうと考え執筆した、“Theory of User Engineering”が2016年の12月に刊行となった。僕にとっては英語で初の単著となった記念すべき書籍ではある。
生活者という言葉 黒須教授のユーザ工学講義 2016年6月28日 人によるサービス活動の場合、長時間で連続的なものは少ないが、それでもユーザと言うのか。建築物や公園の遊具のような場合、利用する人達はユーザではあるが、消費者というフェーズはあるのか——。そこで思いついたのが生活者という言い方だった。
放送大学科目「コンピュータと人間の接点」 2016年度も放送 U-Siteからのお知らせ 2016年4月4日 黒須先生と暦本先生による放送大学の科目「コンピュータと人間の接点」が2016年度も放送されます。人間の特性、インタフェースデザイン、ユーザビリティ、UX、HCD、新しいインタフェースなどについて学ぶことができます。