Nigel Bevanの死

黒須教授のユーザ工学講義 (6月11日)

Nigelが亡くなったとの知らせが届いた。Nigelは、ISOの活動において、ISO 9241-210の標準化や、ISO 9241-11の改定作業をはじめ沢山の規格に関係していたし、ISO/IEC 25010などの作業にも深く関係してきていた。ともかく、今はusabilityやUX、そしてHCDに対して大きな貢献をしてくれた彼の冥福を祈りたい。

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「指定されたユーザ」という考え方

黒須教授のユーザ工学講義 (2017年8月22日)

製品やサービスの設計を、全方位的に多様な特性や利用状況を考慮して行うのは困難だ。設計活動を現実的なものにするためにターゲットユーザを想定すると考えると、ユーザ像の設定と設計プロセスの流れは次のように整理できる。

人間中心設計の規格は誰がどう使うのか

黒須教授のユーザ工学講義 (2017年8月4日)

規格はまずコンパクトであるべし、と思う。いろいろな概念に関係づけることは内容を複雑にし、理解を困難にしてしまう。さらに、規格における定義は、「内容に即して」厳密であるべし、とも思う。特別な意味でステイクホルダーという言葉を使っているのなら、その使い方に即して定義を行うべきだっただろう。

わかりにくいusabilityの定義とusableという言葉

黒須教授のユーザ工学講義 (2017年5月22日)

ISO 9241-11、そしてそれを引用している規格類においては、任意の製品やシステム、サービスが使えるモノか(usabileか)どうかという基準を提示してはおらず、単にその水準を記述する指標を提示しているにすぎない。

ステイクホルダー中心設計?

黒須教授のユーザ工学講義 (2017年1月10日)

人間中心設計の「人間」がユーザを意味するなら、ユーザ中心設計の方が明確である。反対に、経営者や株主などのステイクホルダーを含んだ意味であれば、利害対立が含まれた設計アプローチということになってしまう。

「HCDの最近の位置づけ」の記事画像

HCDの最近の位置づけ

黒須教授のユーザ工学講義 (2016年5月24日)

ISO 13407以来のあの図は単なるプロセス図であり、全体をぐるぐる回すことがHCDの特徴ではない。また、人間工学的な観点を重視するようにという記述も設計者にとっては留意事項の1つに過ぎない。となると、HCDのコアはどこにあるんだろう、ということになる。

「キーボードは109系に統一しませんか」の記事画像

キーボードは109系に統一しませんか

黒須教授のユーザ工学講義 (2015年8月10日)

ノートパソコンのキーボードの設計者にとっては、カーソルキーなどをどのように組み込んで全体として矩形の領域に収めるかという悩ましさがある。できることなら、ノートパソコン用にも標準となるキー配置が決められればいいと思う。

「日本でのUX概念の拡散が早かったのは、ユーザビリティが根づいていたからこそ」の記事画像

日本でのUX概念の拡散が早かったのは、ユーザビリティが根づいていたからこそ

キーパーソンインタビュー (2015年4月27日)

キーパーソンインタビュー、記念すべき1人目は、ユーザ工学講義でお馴染み・黒須先生。ユーザビリティの研究者としての黒須先生の功績があったからこそ、今の日本のユーザビリティが存在する。初回は、ISO 13407を日本に広めたころの話をうかがった。

改めてHCDとは何かを考えよう

黒須教授のユーザ工学講義 (2014年1月7日)

ISO 9241-210などの規格には、人間中心設計(HCD)の「人間の生活の質を向上させるために」という目標が書かれていない。その結果、「HCDをやれば売れる製品やシステムやサービスを作り出せる」というものにすり替えられてしまった。

「紙やネジの規格とHCDの規格」の記事画像

紙やネジの規格とHCDの規格

黒須教授のユーザ工学講義 (2013年4月10日)

紙やネジなどの分野では規格による統一は望ましい。一方、HCDなどについては、それも一つの考え方と受け止めて、時には「ただし自分はこう考える」という能動的な姿勢で接することもアリだと思う。