ISO/IEC 25010:2011が改定されたこと 黒須教授のユーザ工学講義 9月25日 読了までに約9分 ISO/IEC 25010:2011が3分割された。2011年版にあった製品品質モデルからユーザビリティが消えてなくなり、代わりにInteraction Capabilityという品質特性に変化した。
猫をUSEする? 黒須教授のユーザ工学講義 6月24日 読了までに約5分 usabilityの語源に含まれるuseを「使用」や「利用」と訳すのはすこし内容を限定しすぎだと思う。ペットとしての使い道のある犬や猫を飼育することは「使う」ことに入るのか入らないのかという話になる。
ユーザビリティの時代とUXの時代(2) 黒須教授のユーザ工学講義 2022年4月18日 人間中心設計に関連した規格の歴史を、ユーザビリティの時代とUXの時代という区分に関係づけてみることは興味深い。UXの時代になったからといって、ユーザビリティへの配慮を忘れていいことにはならない。
ユーザビリティの時代とUXの時代(1) 黒須教授のユーザ工学講義 2022年4月6日 時代的変化によって、ユーザビリティの重要性だけを強調しすぎるのは世間の実態からずれている、というような認識が広まってきたように思われる。同時に2000年頃からUXというキーワードが流行するようになり、時代の関心はユーザビリティからUXへと遷移してきたようだ。
ユーザビリティの変質 黒須教授のユーザ工学講義 2022年2月7日 学習性を容易にするICTリテラシーは、もはやユーザビリティと関連付けて考える必要がなくなってしまったのかもしれない。しかし、だからといってユーザビリティの問題がなくなった、と考えるのは大きな間違いである。
『UX原論』の刊行 黒須教授のユーザ工学講義 2020年4月27日 2018年の秋に企画を立て、その年の初冬から執筆を始めた『UX原論』が2020年1月にようやく脱稿し、2020年4月28日に販売されることになったので、この場をお借りして、少しPRさせていただきたい。
Nigel Bevanの死 黒須教授のユーザ工学講義 2018年6月11日 Nigelが亡くなったとの知らせが届いた。Nigelは、ISOの活動において、ISO 9241-210の標準化や、ISO 9241-11の改定作業をはじめ沢山の規格に関係していたし、ISO/IEC 25010などの作業にも深く関係してきていた。ともかく、今はusabilityやUX、そしてHCDに対して大きな貢献をしてくれた彼の冥福を祈りたい。
ユーザビリティとUXの関係 その2 黒須教授のユーザ工学講義 2017年11月29日 僕の品質特性図では、設計時の品質と利用時の品質を区別し、客観的品質と主観的品質を区別することで、四つの品質を分けることになった。設計時の品質がまずあって、その結果として製品品質ができ、それが利用されて利用時の品質となる、と考えるのが適切と思われたからだ。
ユーザビリティとUXの関係 その1 黒須教授のユーザ工学講義 2017年11月7日 この品質特性図づくりは、ISO 13407に出会った1990年代からの僕のライフワークの一部でもある。ここでは、どのようにしてこの図に至ったかという経緯の説明も交えて、少し詳しく説明を書かせていただこうと思う。それを知って頂くと、この図の理解もより深まると思う。
わかりにくいusabilityの定義とusableという言葉 黒須教授のユーザ工学講義 2017年5月22日 ISO 9241-11、そしてそれを引用している規格類においては、任意の製品やシステム、サービスが使えるモノか(usabileか)どうかという基準を提示してはおらず、単にその水準を記述する指標を提示しているにすぎない。