適切なメンタルモデルと社会的受容性 ユーザ工学講義 2019年7月30日 システムイメージの作成に関わる人々、特にデザイナー諸氏は、情報感度を上げ、理解力を深め、正義感をもってユーザに対して適切なシステムイメージを提供し、そのメンタルモデルが的確に構成され、技術の誤用や悪用が防止されるような社会を作ることに責任があるといえる。
HCD 2.0の時代 ユーザ工学講義 2019年7月17日 AIやロボティクス、IoTなどが普及するにつれて、HCDが扱う対象は、人間がそのなかに取り込まれ、そのなかで生活をするものにまで拡大されるようになるだろう。そうした時代の設計理念をここではHCD 2.0と呼ぶことにしよう。
幸福のデザインを忘れていませんか ユーザ工学講義 2019年5月20日 利潤の増大はあくまでもUCDやHCDの結果のひとつであり、主要な結果は人々の満足感や幸福であるはずだ。そのことを忘れてしまったように見える昨今の状況においては、本来、我々が目指すべき目標が何だったのかを改めて知らせることが必要だろう。
ようやくJIS Z 8530が刊行 ユーザ工学講義 2019年4月15日 ISO 9241-210の成立から9年後の2019年、その翻訳版であるJIS Z 8530がようやく成立した。ISO規格を翻訳してJIS規格とする場合には、その関係者たちは、日頃からISO側の活動をウォッチしておき、周囲の関連規格の状況や過去から将来に至る議論の流れを把握しておく必要があるだろう。
「人間中心設計」が適切な場合 ユーザ工学講義 2019年3月6日 つい先日、「人間中心設計」に対して「ユーザ中心設計」という表現を推したばかりで恐縮だが、人間工学全体、特に労働科学から考えた時には人間中心設計という表現でも間違っているとはいえない、ということで、ちょ…
ユーザ中心設計に関係した話題ユーザファーストという誤解、ペルソナがユーザ像なのか、UCDが人間を退行させる可能性 ユーザ工学講義 2018年12月5日 ここでは前回とりあげたUCDについて、それと関連した話題3つ「ユーザファーストという誤解」「ペルソナがユーザ像なのか」「UCDが人間を退行させる可能性」を取り上げる。
「最大15時間のデータチェックを数分で」 UXデザインが生んだ、ラクスルの新たな価値 実践HCD 2018年11月21日 毎年恒例、HCD-Net認定人間中心設計専門家へのインタビュー。2018年は、印刷通販業界をリードするラクスルの中村隆俊さんに、ユーザー中心のサービス設計の方法についてお聞きしました。
ユーザ中心設計のコアと世間に広まっている誤解 ユーザ工学講義 2018年11月6日 ISO 13407とISO 9241-210、どちらの規格でもユーザビリティがコア概念となっている。さらに、ISO 9241-210の冒頭では「ユーザ」を連呼しており、それだったらユーザ中心設計とすれば良かったのではないか、と思えてしまう。
社会システムのデザイン(2) 一人一票から評定方式へ ユーザ工学講義 2018年10月11日 社会システムのデザインには、まず気づきが必要である。現在のシステムが果たしてそれが最適なものになっているかどうかという問題に気づくことが出発点となる。今回は、多数決のシステムという例をとりあげたい。
社会システムのデザイン(1) 多数決のあり方を例にして ユーザ工学講義 2018年10月9日 その人工物を利用する人々の視点にたって、どのようなあり方が適切で望ましいかを考えることは、デザインの基本である。これまでは主に製品やサービスを対象にしてデザイン活動が行われてきたが、社会システムについても同じようなマインドセットで取り組むべきである。