社会システムのデザイン(1) 多数決のあり方を例にして 黒須教授のユーザ工学講義 (2018年10月9日) その人工物を利用する人々の視点にたって、どのようなあり方が適切で望ましいかを考えることは、デザインの基本である。これまでは主に製品やサービスを対象にしてデザイン活動が行われてきたが、社会システムについても同じようなマインドセットで取り組むべきである。
イノベーションや起業の帰結主義 黒須教授のユーザ工学講義 (2018年9月26日) 営利中心主義もユーザ中心主義も、仮言命法でも定言命法でも表現は可能なように思われる。ただ、ユーザ中心主義を押す立場からすると、その気持ちとしては、義務論の立場をとり、定言命法で考えてゆくべきものだと言いたくなる。
HCD-Netの今後に向けて(2):改革への道 黒須教授のユーザ工学講義 (2018年9月6日) HCD-Netの根底にある課題は、そのコアコンセプトが、ぼんやりとした、何でもありに近い状態であることだ。HCD-Netの改革には、コアコンセプトであるHCDの定義、対象とするもの、プロセスと手法を明示することが必要である。
HCD-Netの今後に向けて(1):そのコアと課題 黒須教授のユーザ工学講義 (2018年9月4日) HCD-Netの根底にある課題は、組織としてのコアコンセプトであるHCDの内実が、ぼんやりとした、何でもありに近い状態であることだ。HCD-Netを改革するためには、これまで何回か頓挫してきたコアコンセプトの明確化が必要である。
UX評価をフィードバックとして活用する 黒須教授のユーザ工学講義 (2018年1月15日) UX評価とは、利用側プロセス全体、つまり長期的な利用実態調査のことである。評価や分析と、その次の企画作業とは連動させるべきであり、評価分析のデータを活用することによって、ユーザの抱えている問題を把握し、よりよい人工物の設計につなげてゆくことが望ましい。
「僕らがつくるんです、自動車業界のiPhoneを」日産自動車が描くデジタルエクスペリエンス 実践HCD (2017年11月20日) 毎年恒例、HCD-Net認定人間中心設計専門家へのインタビュー。2017年は、日産自動車の脇阪善則さんと坂本貴史さんに、自動車メーカーにおけるUX/UIデザインについてお聞きしました。
ロボット三原則とHCD 黒須教授のユーザ工学講義 (2017年9月27日) アシモフのロボット三原則を読めば、それがロボットは人間に仕え、人間のために作られたものだという考え方に立脚していることがわかるが、それは正にHCDの考え方を表現したものといえる。この三原則を実装するのはとても難しいことだが、今やそれを研究しなければならない時期になってきているだろう。
人間中心設計という言葉の是非 黒須教授のユーザ工学講義 (2017年9月12日) 人間中心設計における人間という概念は、十分に吟味されて選ばれたものとはいえなかった。人間中心設計というとなにやら崇高な響きがあるように聞こえてしまうが、本当に考えるべき側面はユーザとしての人間についてなのだ。
「指定されたユーザ」という考え方 黒須教授のユーザ工学講義 (2017年8月22日) 製品やサービスの設計を、全方位的に多様な特性や利用状況を考慮して行うのは困難だ。設計活動を現実的なものにするためにターゲットユーザを想定すると考えると、ユーザ像の設定と設計プロセスの流れは次のように整理できる。
人間中心設計の規格は誰がどう使うのかステイクホルダーの位置づけをめぐって 黒須教授のユーザ工学講義 (2017年8月4日) 規格はまずコンパクトであるべし、と思う。いろいろな概念に関係づけることは内容を複雑にし、理解を困難にしてしまう。さらに、規格における定義は、「内容に即して」厳密であるべし、とも思う。特別な意味でステイクホルダーという言葉を使っているのなら、その使い方に即して定義を行うべきだっただろう。