怒りと愛-UCDに関する世代論的考察(後編) 黒須教授のユーザ工学講義 (2015年10月28日) 利用現場の状況に対する批判的アプローチにもとづいて手法を整備し活動を活性化してきた初期の世代と、それを継承し、より「楽しさ」や「うれしさ」、さらには「愛」を重視するようになった後の世代との間には、質的な変化が起きているのではないか。
怒りと愛-UCDに関する世代論的考察(前編) 黒須教授のユーザ工学講義 (2015年10月22日) 僕らの時期は、従来のコンピュータサイエンスの世界に対して反旗を翻し、新しいことを切実に考え出そうとした実験的な時代だったように思う。そして素直な性格の後の世代の研究者は、与えられた既存の方向性を素直に研究し発展させてきたのではないかと思う。
おもてなしとCCDやCXDの関係 黒須教授のユーザ工学講義 (2015年8月28日) もてなしのようなサービスにおいて効率が重視されない場合には、ちょっとした驚きや当惑は、適切な情報提供やガイダンスを伴っていれば、むしろポジティブな経験となるだろう。このあたりをあらかじめ計算し準備しておくなら、最高水準のCCDやCXDになるだろう。
クライアント中心設計 黒須教授のユーザ工学講義 (2015年7月23日) ある国のデザイン界の重鎮の先生とじっくり話をした。彼はUCDという言葉を頻繁に使っていたが、それはユーザ中心設計ではなく、クライアントに喜んでもらうことを第一に考え、クライアントの設定した締め切りに制約された、クライアント中心設計であった。
ホームドクター制と患者中心設計 黒須教授のユーザ工学講義 (2015年7月15日) 重篤な患者優先のため、軽度な患者は地元の医者に診てもらうホームドクターの考え方には落とし穴もある。UCDを医療に適用した患者中心設計の立場からそのことを考えてみたい。
ユーザーに与える体験価値を考え続けることがイノベーションを生むユーザー志向のものづくりの実践~安藤昌也氏(第2回) 実践HCD (2015年6月8日) “ユーザーにどんな体験価値を与えられるのか”を考え続ける。そして、従来製品に対するユーザーの無意識な補足を不要にするデザインがイノベーションにつながるかもしれないと、安藤先生は語る。
フロンティアは私たちの心の中にあるユーザー志向のものづくりの実践~安藤昌也氏(第1回) 実践HCD (2015年6月1日) UX、HCD、エスノメソドロジーの研究をもとにしたものづくりでイノベーションを生み出す安藤先生に、安藤先生の考える“いいもの”とは、また、UXDが必要な理由をうかがった。
UCDとユーザ工学 黒須教授のユーザ工学講義 (2015年2月25日) 地理的・生態的環境としての地球全体を考慮すべき時代、人間中心設計(HCD)という言い方は傲慢に聞こえ、違和感を感じる。それに対してUCDという言い方は、概念の目標適合性という点からは適切であるように思える。
「ユーザーを中心に考えよう、という空気が社内にある」 ヤフーの人間中心設計HCD-Net認定人間中心設計専門家の声: ヤフー株式会社の皆さん 実践HCD (2014年12月19日) 毎年恒例、HCD-Net認定人間中心設計専門家へのインタビュー。2014年は、ヤフーでHCDへの取り組みを進めていらっしゃる方々にお答えいただきました。
人間工学はどこまで普及するのか 黒須教授のユーザ工学講義 (2014年11月19日) 人間工学は、政治との接点は断片的で、経済効率向上に寄与しうるという理解も浸透しておらず、モラルの点でもいまだしの感がある。この一つの要因は、消費者やユーザが人工物の不快さを自分の問題として認識していることにある。