デザインプロセスについて 3/4 黒須教授のユーザ工学講義 2020年1月30日 デザイン思考の特徴は、スタンフォード大学のd.schoolが提唱したデザインプロセス図によく示されている。この図をISOのプロセス図と比較してみると、いくつかの違いが目につく。
デザインプロセスについて 2/4 黒須教授のユーザ工学講義 2020年1月14日 ISO 9241-210:2019の大きな改変は、7.2から7.5の設計活動が、設計、という枠組みに含まれることを明確化する大きな枠に囲まれていることである。同時に、ISO 13407:1999では曖昧な位置づけにおかれていた企画や計画(Planning)が、活動を表す「人間中心設計プロセスの計画」という矩形で表現されたことである。
デザインプロセスについて 1/4 黒須教授のユーザ工学講義 2019年12月18日 設計のプロセスモデルについては、ISO 13407:1999がその考え方を提示して以来、「ぐるぐるまわすこと」というような形での理解がそれなりに浸透している。そこで本稿ではまず、PDSやPDCAについて触れたいと思う。
ダイレクトにユーザーの温度感が伝わるからできる、RettyのUXデザイン 実践HCD 2019年11月27日 毎年恒例、HCD-Net認定 人間中心設計専門家/スペシャリストへのインタビュー。2019年は、Retty株式会社でUXデザインを手がける、デザイナーの山本麻友美さんにお話を聞きました。
調査・分析とデザインの間のキャズム 黒須教授のユーザ工学講義 2019年10月25日 ユーザ調査をして得られた結果を古典的なKJ法などで分析するまではいいが、その分析結果から要求事項までの間にはまだ距離がある。カスタマージャーニーマップを作成することは分析の一つのやり方として意味はあるが、そこからも「要求事項の明示」という段階に向かうにはちょっとしたギャップがあるのだ。
適切なメンタルモデルと社会的受容性 黒須教授のユーザ工学講義 2019年7月30日 システムイメージの作成に関わる人々、特にデザイナー諸氏は、情報感度を上げ、理解力を深め、正義感をもってユーザに対して適切なシステムイメージを提供し、そのメンタルモデルが的確に構成され、技術の誤用や悪用が防止されるような社会を作ることに責任があるといえる。
HCD 2.0の時代 黒須教授のユーザ工学講義 2019年7月17日 AIやロボティクス、IoTなどが普及するにつれて、HCDが扱う対象は、人間がそのなかに取り込まれ、そのなかで生活をするものにまで拡大されるようになるだろう。そうした時代の設計理念をここではHCD 2.0と呼ぶことにしよう。
幸福のデザインを忘れていませんか 黒須教授のユーザ工学講義 2019年5月20日 利潤の増大はあくまでもUCDやHCDの結果のひとつであり、主要な結果は人々の満足感や幸福であるはずだ。そのことを忘れてしまったように見える昨今の状況においては、本来、我々が目指すべき目標が何だったのかを改めて知らせることが必要だろう。
ようやくJIS Z 8530が刊行 黒須教授のユーザ工学講義 2019年4月15日 ISO 9241-210の成立から9年後の2019年、その翻訳版であるJIS Z 8530がようやく成立した。ISO規格を翻訳してJIS規格とする場合には、その関係者たちは、日頃からISO側の活動をウォッチしておき、周囲の関連規格の状況や過去から将来に至る議論の流れを把握しておく必要があるだろう。
「人間中心設計」が適切な場合 黒須教授のユーザ工学講義 2019年3月6日 つい先日、「人間中心設計」に対して「ユーザ中心設計」という表現を推したばかりで恐縮だが、人間工学全体、特に労働科学から考えた時には人間中心設計という表現でも間違っているとはいえない、ということで、ちょ…