ユーザビリティは古くさくなったのか 黒須教授のユーザ工学講義 2012年6月25日 ユーザビリティとマーケティングは、ある程度の距離感を保つようにする必要があるのかもしれない。企業側のスタンスにたつマーケティングと、ユーザ側のスタンスにたつユーザビリティ活動とは、むしろ対極的な位置づけのものであることを再認識する必要がある...
HCDとUCD 黒須教授のユーザ工学講義 2011年3月29日 ISO 13407以来、当たり前のように使ってきたHCDという言い方を見直す必要があるのではないかと感じています。そもそもusabilityという概念はuseという動詞が基本であり、それを行う人はuserです。だからusabilityという概念は、ユーザという概念を対象にしたものと考えた方がいいように思います。
流通業界に人間中心設計の考え方を 黒須教授のユーザ工学講義 2009年7月30日 我々の生活の質(QOL)の向上のためには、人間中心設計の考え方を広い範囲の関係者に普及することが必要だ。この意味で、これまで製造業やサービス業を中心目標にして行われてきた人間中心設計の動きは、流通業界に対しても波及していくべきと考えられる。
成熟度の水準に対応した人間中心設計の進め方 黒須教授のユーザ工学講義 2007年10月24日 先日のヒューマンインタフェース学会で、このタイトルの講習会を開催したところ、多数の参加者を得ることができ、また熱心な質疑応答があった。やはり日本におけるユーザビリティ活動は、第一段階の立ち上げ期を経て…
コミュニケーションインタフェースと人間中心設計 黒須教授のユーザ工学講義 2006年6月12日 学びの場はコミュニケーションの場の一つとして重要なものだ。Lave and Wenger (1991)や上野(2004)、森下(2006)が指摘しているように、そうした場における人や道具の空間的配置と…
サービスの人間中心設計 黒須教授のユーザ工学講義 2006年1月10日 人間中心設計の対象はモノだけではない。サービスもその対象になる。いや、なるはずだと思うし、そうすべきだと思う。多くのサービスはその中に機器やICTシステムが含まれているが、それらのユーザビリティをモノ…
HCP(Human Centred Planning)の提案 黒須教授のユーザ工学講義 2002年1月28日 人間中心設計、すなわちHCD(Human Centred Design)という概念は、ISO13407のおかげでかなり普及してきたと思う。この規格では、a) 利用の状況の把握と明示、b) ユーザーと組…
ニーズ指向とシーズ指向 黒須教授のユーザ工学講義 2002年1月15日 人間中心設計の立場からは、ニーズ指向を重視し、シーズ指向に否定的な言い方をすることが多い。シーズ指向、すなわち技術の種が開発されてからその使い道を考える、というアプローチは多くの場合に、無理矢理使い道…
人間中心設計の運用の進め方 黒須教授のユーザ工学講義 2001年6月18日 ISO13407が目標としているのは、企業における設計活動が人間中心設計(HCD)の考え方にもとづいて行われるようになることであり、その動きが企業内に定着することである。したがって、関係者が企業側に求…