「人間中心設計」が適切な場合 つい先日、「人間中心設計」に対して「ユーザ中心設計」という表現を推したばかりで恐縮だが、人間工学全体、特に労働科学から考えた時には人間中心設計という表現でも間違っているとはいえない、ということで、ちょっと加筆しておきたい。 (2019年3月6日)
Userはユーザかユーザーか: カタカナによる外来語の表記、特に長音表記について 外国語を日本語にするときには、完全に日本語に訳してしまうこともあるが、カタカナ表記しか使われていない単語も多い。このカタカナによる外来語の表記にはいろいろと課題がある。今回はuserのカタカナ表記に代表される長音表記に焦点を当てることにする。 (2019年2月21日)
インスペクション評価の限界 - 一貫性の評価 ヒューリスティック法やエキスパートレビューなどのインスペクション評価は、簡便で、ユーザを参加者として招く手間暇も必要なく、短時間のうちにインタフェースの問題点を検出できる。しかし、そのような手法を使って評価を行おうという気持ちがなければ、いくら優秀な手法であっても意味が無い。 (2019年2月12日)
人工物の進化とユーザの進化 人間における、脳機能の部分、いいかえれば認知機能の変化や変質が、ゆっくりではあるが着実に進行している。この、現在起きている変化や変質に対して、それを認めること、そしてそれに取り組む新しい社会的パラダイムが必要になっているのだ。 (2019年1月15日)
設計中にも使えるUX予測評価法 UXの一部、感情的な側面についてなら、設計中にUXを予測的に評価することは可能と考える。ここでは、仮に感情グリッド改良版と呼ぶ手法を紹介しておこう。この手法を使えば、ウェブサイトの画面の印象がちょっと強すぎるかな/弱すぎるかなといった点が分かるだろう。 (2018年12月26日)
ユーザ中心設計に関係した話題ユーザファーストという誤解、ペルソナがユーザ像なのか、UCDが人間を退行させる可能性 ここでは前回とりあげたUCDについて、それと関連した話題3つ「ユーザファーストという誤解」「ペルソナがユーザ像なのか」「UCDが人間を退行させる可能性」を取り上げる。 (2018年12月5日)
ユーザ中心設計のコアと世間に広まっている誤解 ISO 13407とISO 9241-210、どちらの規格でもユーザビリティがコア概念となっている。さらに、ISO 9241-210の冒頭では「ユーザ」を連呼しており、それだったらユーザ中心設計とすれば良かったのではないか、と思えてしまう。 (2018年11月6日)
サービス活動への対価のソーシャルデザイン 今回は奉仕や支援というサービス活動とそれに対する感謝という気持ちの問題、さらにチップ、ないしは心付けという問題、そしてそれをシステム化した地域通貨のデザインについて考えてみたい。 (2018年10月25日)
社会システムのデザイン(2) 一人一票から評定方式へ 社会システムのデザインには、まず気づきが必要である。現在のシステムが果たしてそれが最適なものになっているかどうかという問題に気づくことが出発点となる。今回は、多数決のシステムという例をとりあげたい。 (2018年10月11日)