ようやくJIS Z 8530が刊行 2019年4月15日 ISO 9241-210の成立から9年後の2019年、その翻訳版であるJIS Z 8530がようやく成立した。ISO規格を翻訳してJIS規格とする場合には、その関係者たちは、日頃からISO側の活動をウォッチしておき、周囲の関連規格の状況や過去から将来に至る議論の流れを把握しておく必要があるだろう。
SNSにおけるシェアリング-それは適切なUXをもたらしているか 2019年4月9日 不特定多数への拡散目的で情報をSNSでシェアして、人に見られるのが楽しければそれでいいだろう。しかし「いいね」やfollowerを気にしだすと、その圧力に押され動かされることになるのではないか。それはSNSのUXとして適切だろうか。
UX評価値の意味するもの-ERMデータを読む- 2019年3月26日 ERM(経験想起法)に見られるUX評価値の時間軸に関する変動は、最近の評価による影響が大きい。現時点での評価は「総評」的なものが多く、過去のエピソードを探らずに現時点だけの評価を求めたのでは、人々の経験値を理解することは困難である。
ユーザビリティやUXのデザイン関連の学会発表はなぜ少ないのか 2019年3月14日 今回は、ユーザビリティやUXに関係する学会などの大会運営や論文誌編集に携わる人たちの悩みの一つである、デザイン分野からの学会発表が少ないことの原因と、可能と考えられる対策について考えてみたい。
「人間中心設計」が適切な場合 2019年3月6日 つい先日、「人間中心設計」に対して「ユーザ中心設計」という表現を推したばかりで恐縮だが、人間工学全体、特に労働科学から考えた時には人間中心設計という表現でも間違っているとはいえない、ということで、ちょ…
Userはユーザかユーザーか: カタカナによる外来語の表記、特に長音表記について 2019年2月21日 外国語を日本語にするときには、完全に日本語に訳してしまうこともあるが、カタカナ表記しか使われていない単語も多い。このカタカナによる外来語の表記にはいろいろと課題がある。今回はuserのカタカナ表記に代表される長音表記に焦点を当てることにする。
インスペクション評価の限界 - 一貫性の評価 2019年2月12日 ヒューリスティック法やエキスパートレビューなどのインスペクション評価は、簡便で、ユーザを参加者として招く手間暇も必要なく、短時間のうちにインタフェースの問題点を検出できる。しかし、そのような手法を使って評価を行おうという気持ちがなければ、いくら優秀な手法であっても意味が無い。
人工物の進化とユーザの進化 2019年1月15日 人間における、脳機能の部分、いいかえれば認知機能の変化や変質が、ゆっくりではあるが着実に進行している。この、現在起きている変化や変質に対して、それを認めること、そしてそれに取り組む新しい社会的パラダイムが必要になっているのだ。
設計中にも使えるUX予測評価法 2018年12月26日 UXの一部、感情的な側面についてなら、設計中にUXを予測的に評価することは可能と考える。ここでは、仮に感情グリッド改良版と呼ぶ手法を紹介しておこう。この手法を使えば、ウェブサイトの画面の印象がちょっと強すぎるかな/弱すぎるかなといった点が分かるだろう。