人工物の進化とユーザの進化 人間における、脳機能の部分、いいかえれば認知機能の変化や変質が、ゆっくりではあるが着実に進行している。この、現在起きている変化や変質に対して、それを認めること、そしてそれに取り組む新しい社会的パラダイムが必要になっているのだ。 (2019年1月15日)
設計中にも使えるUX予測評価法 UXの一部、感情的な側面についてなら、設計中にUXを予測的に評価することは可能と考える。ここでは、仮に感情グリッド改良版と呼ぶ手法を紹介しておこう。この手法を使えば、ウェブサイトの画面の印象がちょっと強すぎるかな/弱すぎるかなといった点が分かるだろう。 (2018年12月26日)
ユーザ中心設計に関係した話題ユーザファーストという誤解、ペルソナがユーザ像なのか、UCDが人間を退行させる可能性 ここでは前回とりあげたUCDについて、それと関連した話題3つ「ユーザファーストという誤解」「ペルソナがユーザ像なのか」「UCDが人間を退行させる可能性」を取り上げる。 (2018年12月5日)
ユーザ中心設計のコアと世間に広まっている誤解 ISO 13407とISO 9241-210、どちらの規格でもユーザビリティがコア概念となっている。さらに、ISO 9241-210の冒頭では「ユーザ」を連呼しており、それだったらユーザ中心設計とすれば良かったのではないか、と思えてしまう。 (2018年11月6日)
サービス活動への対価のソーシャルデザイン 今回は奉仕や支援というサービス活動とそれに対する感謝という気持ちの問題、さらにチップ、ないしは心付けという問題、そしてそれをシステム化した地域通貨のデザインについて考えてみたい。 (2018年10月25日)
社会システムのデザイン(2) 一人一票から評定方式へ 社会システムのデザインには、まず気づきが必要である。現在のシステムが果たしてそれが最適なものになっているかどうかという問題に気づくことが出発点となる。今回は、多数決のシステムという例をとりあげたい。 (2018年10月11日)
社会システムのデザイン(1) 多数決のあり方を例にして その人工物を利用する人々の視点にたって、どのようなあり方が適切で望ましいかを考えることは、デザインの基本である。これまでは主に製品やサービスを対象にしてデザイン活動が行われてきたが、社会システムについても同じようなマインドセットで取り組むべきである。 (2018年10月9日)
イノベーションや起業の帰結主義 営利中心主義もユーザ中心主義も、仮言命法でも定言命法でも表現は可能なように思われる。ただ、ユーザ中心主義を押す立場からすると、その気持ちとしては、義務論の立場をとり、定言命法で考えてゆくべきものだと言いたくなる。 (2018年9月26日)
科学的法則とデザインの現場 Fittsの法則のような多くの心理学的な法則は、必ずしも実際の設計の現場でそれを利用するのが適切とは思われない。法則を適用する代わりに、実験を行って得たデータによって判断することが適切なのである。 (2018年9月13日)
HCD-Netの今後に向けて(2):改革への道 HCD-Netの根底にある課題は、そのコアコンセプトが、ぼんやりとした、何でもありに近い状態であることだ。HCD-Netの改革には、コアコンセプトであるHCDの定義、対象とするもの、プロセスと手法を明示することが必要である。 (2018年9月6日)