ついに出た、JIS Z 8530:2021 2021年6月15日 今回は、人間中心設計に関する国内規格・2021年版JIS Z 8530について、そのポイントを見ていくことにしたい。これは、2019年版ISO 9241-210の(部分的に修正がいれられた)日本版である。
政府広報ポータルサイトのユーザビリティ 2021年6月1日 日本の政府が公式にどのような態度をとり、対応をとろうとしているかを知るためには、「政府広報オンライン」のようなポータルの存在意義は大きい。これがワンストップサービスとして十分に機能していればいいのだが、どうもそうはなっていない。
HCD-Netの未来に向けて-2/2 2021年3月12日 HCD-Net(人間中心設計推進機構)から2020年11月24日に「人間中心デザイン基礎知識体系」が公開された。その内容をみると、首をかしげざるを得ない箇所が多かった。そこで、今回は(前回に引き続いて)、その基礎知識体系について批判的検討を行うことにしたい。
HCD-Netの未来に向けて-1/2 2021年2月8日 HCD-Net(人間中心設計推進機構)から2020年11月24日に「人間中心デザイン基礎知識体系」が公開された。その内容をみると、首をかしげざるを得ない箇所が多かった。そこで、今回は、その基礎知識体系について批判的検討を行うことにしたい。
そろそろエビデンスを共有しよう 2021年1月25日 ユーザのことを知り、ユーザにもとづいた設計を行うというHCDの理念は、ひとつの信念体系であり、HCD教と言われても仕方ない側面もある。しかし、実証的なデータをもって科学的方法論として世に提示できれば、その主張の信憑性は増すし、より多くの人々が採用することになるだろう。
経験値の重要さ 2021年1月13日 デザイナーは、まず20代のうちに、ユーザとの接触経験を積み重ね、ユーザの多様性を自分の体験として蓄積していくことが大切だ。そうして得た情報は、脳内に蓄積され、整理されてユーザに関する経験値となる。それが30代以降、ユーザにとって有意義なデザインをつくりだす役に立つ。
デザインにおける認知工学や人間工学 2020年12月22日 インタフェースデザインには認知工学や人間工学の知見が必要である。ただ、認知工学や人間工学をベースにしたユーザビリティデザインのあり方については、誤解されている面もある。
シナリオに乗せられる経験とユーザの主体性 2020年12月14日 「ユーザの主体性を尊重するように設計しろ」は、ユーザビリティやUX原則の基本のひとつである。ここで話したいのは、人工物は、ユーザが自分の目標を、不自由を感じることなく設定することができ、そのための手段が適切に提供されている必要がある、という点である。
ローソンのPB商品のデザインはユーザビリティの問題 2020年12月1日 ローソンのPB商品のパッケージデザインの評判がよろしくない。どのような商品か分からないのだ。文字や写真などをグラフィックという観点からしか考えないグラフィックデザイナーには反省をしてもらいたい。また、反省をうながすべき立場や関係にいる人が、そういう点に着目して注意していない可能性もある。
「設計」から「デザイン」へ 2020年11月9日 デザインという言葉が日本に入ってきて、意匠と設計という意味が付与された。2つが対比的に使われ、デザイナーがプログラミングすると驚かれ、設計者が意匠について発言をすると越権行為とみなされる。これはおかしいのではないか、というのが筆者の実感である。