生活にとって意味があるということ 2002年4月22日 我々の生活における究極の目標を意味があること(meaningfulness)と考えたとき、それは何を意味するのだろう。まだ考えが十分煮詰まっているわけではないが、試行的にその概念構造を考えてみたい。 …
ユーザビリティの究極の目標 2002年4月8日 私がユーザビリティを研究の目標とするようになったのは、個人的な理由が大きい。自分があまりしっかりした記憶力をもっておらず、また問題解決能力も高くないことから、結構いろいろな機器の操作で悩むことがあった…
課題が達成できるということ 2002年3月25日 ユーザビリティに関する一つの基準として、与えられた課題が達成できるかどうかを用いることがある。CIFやISO20282では、テストしたユーザのうち何パーセントが課題を達成できたかどうかを数値によって指…
やっぱりキーボードは重要なインタフェース 2002年2月25日 現在、デスクトップにはDellのDimensionを使っているが、そのキーボードはホームポジションやスペースバーの右側が(あまりきれいな話しではないが)しょっちゅう指がさわるためにピカピカに光っている…
パッケージのユーザビリティ 2002年2月9日 パッケージには色々な目的がある。食品であれば、内容物を酸化や変質から防ぐこと、悪意による毒物などの混入を防ぐこと、さらに細かい菓子などの場合には、一定量を区分けする目的もある。シャンプーや牛乳などの液…
HCP(Human Centred Planning)の提案 2002年1月28日 人間中心設計、すなわちHCD(Human Centred Design)という概念は、ISO13407のおかげでかなり普及してきたと思う。この規格では、a) 利用の状況の把握と明示、b) ユーザーと組…
ニーズ指向とシーズ指向 2002年1月15日 人間中心設計の立場からは、ニーズ指向を重視し、シーズ指向に否定的な言い方をすることが多い。シーズ指向、すなわち技術の種が開発されてからその使い道を考える、というアプローチは多くの場合に、無理矢理使い道…
ユビキタスをどう実現すべきか 2001年12月17日 ユビキタスコンピューティング(ubiquitous computing)、しいて日本語に訳すなら遍在(偏在ではない)型計算機環境が最近話題になっている。この概念は、もともとゼロックス社のPARKにいる…
カーソルの制御 2001年12月3日 行エディタという代物がエディタの主流だったのは、もうひと昔、ふた昔前のことになる。そこでは、たとえばテキストを訂正しようとすると、行番号を指定し、その中の位置を文字数または特定の文字列によって指定して…
ユニバーサルデザインとユーザビリティ 2001年11月19日 このようなテーマについて講演をする機会があり、両者の関係について改めて考えてみた。ユニバーサルデザインには、その提唱者であるロン・メイスがまとめた7つの原則というものがある。ユニバーサルデザインの7原…