駅におけるモード管理と自動改札機 2002年6月17日 新幹線の駅には乗客を迷わせるところがある。それはモード管理に関する問題である。ローカルな駅を別にすると、新幹線の駅はたいてい在来線と一緒になっている。その場合、改札口には二通りのパターンがある。つまり…
我慢強いユーザの罪 2002年6月3日 人間社会を円滑に運用していくためには、皆が自己主張をしているだけでは駄目で、ある程度の妥協や調和を図っていかなければならない。しかし、だからといって妥協や調和をまず第一に考えるような姿勢、あるいは妥協…
言語のユニバーサルデザイン 2002年5月20日 ユニバーサルデザインという言葉はかなり広まってきたが、どちらかというと障害者への対応と高齢者への対応が中心になっているように思う。しかし、ユニバーサルデザインという概念を「すべての人がそれなりに自分の…
視覚障害に対するユニバーサルユーザビリティ 2002年5月8日 最近は障害者に対する配慮がいろいろな場面で徐々に浸透しはじめてきて、それはそれで結構なことだとは思っている。しかし、本当に役に立っているのかどうか分からないケースもある。その一つが視覚障害者に対する対…
生活にとって意味があるということ 2002年4月22日 我々の生活における究極の目標を意味があること(meaningfulness)と考えたとき、それは何を意味するのだろう。まだ考えが十分煮詰まっているわけではないが、試行的にその概念構造を考えてみたい。 …
ユーザビリティの究極の目標 2002年4月8日 私がユーザビリティを研究の目標とするようになったのは、個人的な理由が大きい。自分があまりしっかりした記憶力をもっておらず、また問題解決能力も高くないことから、結構いろいろな機器の操作で悩むことがあった…
課題が達成できるということ 2002年3月25日 ユーザビリティに関する一つの基準として、与えられた課題が達成できるかどうかを用いることがある。CIFやISO20282では、テストしたユーザのうち何パーセントが課題を達成できたかどうかを数値によって指…
やっぱりキーボードは重要なインタフェース 2002年2月25日 現在、デスクトップにはDellのDimensionを使っているが、そのキーボードはホームポジションやスペースバーの右側が(あまりきれいな話しではないが)しょっちゅう指がさわるためにピカピカに光っている…
パッケージのユーザビリティ 2002年2月9日 パッケージには色々な目的がある。食品であれば、内容物を酸化や変質から防ぐこと、悪意による毒物などの混入を防ぐこと、さらに細かい菓子などの場合には、一定量を区分けする目的もある。シャンプーや牛乳などの液…
HCP(Human Centred Planning)の提案 2002年1月28日 人間中心設計、すなわちHCD(Human Centred Design)という概念は、ISO13407のおかげでかなり普及してきたと思う。この規格では、a) 利用の状況の把握と明示、b) ユーザーと組…