ユーザビリティの変質 学習性を容易にするICTリテラシーは、もはやユーザビリティと関連付けて考える必要がなくなってしまったのかもしれない。しかし、だからといってユーザビリティの問題がなくなった、と考えるのは大きな間違いである。 (2022年2月7日)
理論から実践への移行の時 『人間中心設計におけるユーザー調査』などの書籍の仕事も終わった2021年の夏頃、僕はちょっとした燃え尽き症候群になってしまった。そんな状況にいるなかで思い出したのは原点ともいえる『ユーザ工学入門』を書くことになったモチベーションである。 (2022年1月26日)
シンボルとしてのHCD HCDという言葉の認知のされ方・使われ方について、企業関係者へのインタビュー調査結果を基に論じたい。HCDがどの程度、現場で実践されているのか、ということでもある。 (2022年1月12日)
企業におけるISO/JIS規格の受け止め方 HCDに関するISO/JIS規格が設計現場でどのように受け取られているのか、各企業の実践現場でHCDに関与している方々にインタビュー調査を行った。簡単に、その調査から得られた情報の一部をここに紹介する。 (2021年12月13日)
低成長社会におけるLX(生活経験) これからの世の中には、基幹産業といえるものがなかなか見えないのではないか、と思えてくる。この低成長の時代において、製造業やサービス業はどのような進み方をすればいいのだろう。 (2021年11月16日)
地政学的HCI 地政学(geopolitics)とは、地理的要素と政治との関係を扱い、生活体としての国家を動的に把握するもののようである。その程度の理解だったが、INTERACT 2021で“Geopolitical HCI”というワークショップが開かれると聞き、ちょっと興味をもった。 (2021年10月19日)
リアルの世界とバーチャルの世界 このコロナ禍で、縮退したリアルと、拡張したバーチャルとによって、現実感の喪失に陥ってしまった。リアルとバーチャルの比率が歪んでしまうと、自分が現実世界に生きているのかさえ信じられない気持ちになることがある。 (2021年10月5日)
精神作業と疲労や集中力 精神的作業を行う際、時間経過による集中力の低下を考慮し、経験値をもとにすれば、受動的場面では60分程度を、能動的場面でも最大で120分を限度とすべきだといえるだろう。 (2021年9月13日)
ユーザリサーチとUIデザインリサーチャーとデザイナーに必要とされる能力・技能・知識と、2つの職種の接点 今回取り上げるのは、ユーザリサーチャーとUIデザイナーの関係である。必要とされるコンピタンスも異なる2つの職種だが、その接点はどのようにあるべきなのかを考えてみたい。 (2021年9月2日)