こんなところにHCD 22-軍隊とHCD 2012年4月26日 軍隊を、HCDとの関係で考えた場合、問題にすべきは、基本となるのは兵士の人間性という点だろう。軍隊に限らず、集団における個人の行動を適切なものにするには、個人の自覚と強い意志の力が人間中心的な社会を構成するための要件である...
中国でのフィールドワーク講義体験 2012年2月24日 大学では講義だけを行った。修士の学生は英語ができるので、すべて英語で行ったが、HCD、ユーザビリティ、UXといった基本のほかに、フィールドワークのやり方やユニバーサルデザイン、人工物発達学、100年製品などを話した。学生の態度は熱心で、こちらの説明中にどんどん質問がくる。こうした積極性は中国のこれからの発展を示唆するものだ。
内観を大切にしよう 2012年2月15日 ほんとうに欲しいのは行動の結果ではなく、その意味である。ユーザビリティ関係者にしてもマーケティング関係者にしても、もちろん心理学者にしても、事実だけにこだわる行動主義の限界を感じていた。意味を考えるために、行動主義の規範から外に踏み出してしまっているのであれば、解釈に影響を及ぼしている担当者自身の内的プロセスに対する内省や内観をもっと重視すべきである。
グループワークと主体性 2012年2月8日 過去のドラスティックなシステム提案は、すべてではないにしろ有能な個人の主体的思考や行動から生まれたと思っているが、グループワークがそうした意気込みを持った主体的な個人の角を矯めてしまうことになりはしないか。
「同期」がどうして流行っているのか 2012年1月31日 一見敷居が低そうに見える「同期」という操作。しかし、これが実はわかりにくい。PCとプレーヤでそれぞれ操作したときに、どっちからどっちに何がコピーされるのか。そしてiTunesの場合、ライブラリというのはパソコンのどこにあるのか、という点だ。
100年製品を目指そう 2012年1月16日 資源は枯渇する一方で、需要は増大する。石油で約40年、金属についても長く見積もっても100年は保たないと見られている。しかし、HCD関係者には何もできない訳ではない。それが100年製品の考え方だ。
質的データの分析に手法は必要か【更新】 2011年12月27日 いろいろな分析法を利用することは、時にマネージャや設計者、デザイナなどの関係者が頑迷な場合には理論武装として必要だったかもしれない。しかし現在においては、もう必要ないのではないか。
電子ブック 2011年9月5日 問題は電子ブックという機器の使い方である。ソフトウェアも関係しているが、そもそも電子ブックというコンセプトそのものの問題だ。小説のように最初から順番に読んでいくものについては、国文学の論文を書くような場合以外、こうした機器でも何とかなる。しかし…
企業スタンスかユーザスタンスか 2011年6月28日 ユーザビリティやUX関連の会合で、ユーザビリティやUXというのは「売れるもの」にするための概念である、という論調が目につく。「いいモノなら売れ、良くないモノなら売れない」というテーゼが100%,常に正しいのだとしたらそれでもいい。しかし現実はそうでもない。
ユーザビリティとUX 2011年6月20日 ユーザビリティ関係者の関心が、ユーザビリティからUXに拡大し、もしくは移行するようになってから既にかなりの時間が経過した。UXにおいては実用的品質と感性的品質の両方を考慮すべきだというHassenzahlのモデルが受容されていることは理解しやすい。