黒須教授のユーザ工学講義

ステイクホルダー中心設計?

人間中心設計の「人間」がユーザを意味するなら、ユーザ中心設計の方が明確である。反対に、経営者や株主などのステイクホルダーを含んだ意味であれば、利害対立が含まれた設計アプローチということになってしまう。 (1月10日) [記事全文

このコラムについて

日本ユーザビリティ界のリーダー・黒須正明教授(略歴)による「ユーザ工学」講義。ユーザビリティ・UX・HCDなどの重要なトピックを解説してくれています。

ニーズ志向とはいいながら

短期的で小規模で、かつ既存の技術を利用して解決可能なことがらに対してはニーズ志向のアプローチは有効である。しかし、新しいシーズが、予想していなかったような形で潜在的ニーズを解消してくれることもある。 (2016年12月21日) [記事全文

UCDと心理学の関係

「HCDに役立つ心理学の常識」という講演で、ユーザビリティ関係の心理学とUX関係の心理学とを区別し、具体例を交えて詳しく説明するようにした。以下はHCDやUCDの関係者に知っておいてほしいと思っている事項である。 (2016年12月12日) [記事全文

UCD関係者は難解さから逃げるな

「人間中心設計の基礎」に対し、巷ではむつかしいという意見が結構あって、著者として驚いている。短絡的な結論として、今の読者はソフトな食事を好み、歯が丈夫ではなくなったんじゃないか、と考えるようになった。 (2016年12月9日) [記事全文

ユーザビリティの問題はUXを阻害する

ユーザビリティをがんばったからUXはよくなるだろうと考えるのはあまりに楽観的すぎる。また、ユーザビリティの問題を見落としたり、それを蔑ないがしろにすると、それらの問題点はユーザの経験において爆発し、その企業のCIに泥を塗ることにもなりかねないのだ。 (2016年11月8日) [記事全文

顧客ロイヤリティ

顧客中心主義の考え方からすれば、顧客ロイヤリティという言葉の使い方には注意が必要だろう。顧客が企業に心から尽くそうとする、などという発想は顧客中心主義からも大いに離反しているからだ。 (2016年10月24日) [記事全文

交通機関のサービスのUCD

交通機関はすべての社会構成員に関係するものであり、その公共性の視点に立ったUCD的な配慮や改善が求められる。今回は交通機関が提供しているサービス機能のうち、ICカード乗車券による入場の問題を取り上げる。 (2016年10月11日) [記事全文

企業における理論家の役割

理論家は、企業活動においてはその生産活動に関与することが必要で、理論を実践に活かし、また実践での経験を理論に抽象化して欲しいと思う。ウェブ構築においても、実際にプロジェクトチームの活動に随時参加して、実践に組み込む必要があるだろう。 (2016年8月25日) [記事全文

IAについて思うこと

ユーザの知覚や認知を考慮してサイトデザインを行うことが僕的にはIAの中核だと思えるのだが、どうも巷に出回っている話にはそういうもの、たとえば心理学的なロジックからするとこれこれであると考えられます、といった話が少なすぎるように思う。 (2016年7月28日) [記事全文

高齢ユーザへの接し方

僕は、ラガードとなった高齢者の人達をICTの渦に巻き込むのは積極的にやるべきではないと思う。ICT利用でネガティブな経験をさせてしまうより、人的サービスを提供したり、従来のやり方で対応できるようにしてあげる方がよほど人間中心的ではないだろうか。 (2016年7月21日) [記事全文