ユーザビリティの問題の三つの側面-(1)操作性 黒須教授のユーザ工学講義 2000年6月23日 ユーザビリティの問題には、3つの側面がある。一つは、機器の操作すなわち人間の出力系に関係した側面であり、もう一つは機器の認識すなわち人間の入力系に関係した側面、あと一つは機器操作にまつわる人間の内部状…
問題はごろごろ転がっている 黒須教授のユーザ工学講義 2000年6月20日 身の回りにはユーザビリティに関連した問題がごろごろと転がっている。特にユーザビリティという概念で整理することはなくとも、そうした問題に対して不満を感じたりしている人は多いはずだ。 たとえば、ゴミ出しを…
デザイナーとしての顧客 ニールセン博士のAlertbox 2000年6月11日 産業革命は大量生産品を生んだ。そこでは、誰もが同じものをあてがわれる(有名な話にこんなのがある。T型フォードの色は、お好み次第。ただし、あなたが黒が好きな場合に限る)。 インターネット革命は、注文生産…
Alertbox: この5年間を振り返って ニールセン博士のAlertbox 2000年5月28日 最初のAlertboxの日付は1995年6月、実際には1995年5月25日に発表されている (締め切り前に発表できた数少ない回のひとつだ :-) 1995年に私は7つのAlertboxを発表し、3万ペ…
Booの終焉 ニールセン博士のAlertbox 2000年5月28日 ※『Alertbox: この5年間を振り返って』への補足記事 2000年5月18日のBBCの報道によると、Boo.comが倒産したそうである。いい厄介払いだ。Booは、ここ数ヶ月に立ち上がった大型サイ…
Web読者のアイトラッキング調査 ニールセン博士のAlertbox 2000年5月14日 2000年5月、Poynter Instituteは、ウェブ上のニュースがどのように読まれているのかについて、主として新聞社のサイトを中心にアイトラッキング調査した結果を発表した。彼らの得た結果は、ユ…
Poynterのアイトラッキング調査の方法論的弱点 ニールセン博士のAlertbox 2000年5月14日 ※2000年5月発表『ウェブリーダーのアイトラッキング調査』への補足記事 帯域幅が速すぎる テストユーザは、インターネットへの高速な接続環境を持っている。ほとんどがT-1、つまり1.5Mbpsに近い速…
インターネットクライアントのデザインにようやく進歩が ニールセン博士のAlertbox 2000年4月30日 この7年間というもの、クライアントソフトウェアには何の進歩もなかった。1993年にMosaicがウェブの特徴を決定付けて以降、ページのレイアウトが派手になっただけで、ユーザインターフェイスは少しもよく…
リセットとキャンセルボタン ニールセン博士のAlertbox 2000年4月16日 ウェブの入力フォームのユーザビリティは、リセットボタンを取り除くことで向上するはずだ。同様に、キャンセルボタンもウェブ上ではほとんど価値がない。 どんな状況からも脱出できるように「非常出口」を用意し、…
なりゆきまかせのユーザビリティ論 ニールセン博士のAlertbox 2000年4月2日 新しいウェブサイトや革新的なインターネットサービスをデザインするにあたって、壁に投げつけて、くっつくかどうか見てみよう式のやり方が最近増えてきている。デザインを泥と同じように扱うことで、市場に出すまで…