「製品」と「商品」 黒須教授のユーザ工学講義 2000年8月25日 以前、ある企業で講演をした際に、「私たちは商品という言葉を使っているんですが、先生はなぜ製品といわれるのですか」という質問をいただいたことがある。確かにそのとおりで、私は基本的には商品という言葉は使っ…
メーリングリストのユーザビリティ ニールセン博士のAlertbox 2000年8月20日 メーリングリストのコンテンツは、極力短くするべきだ。登録、登録解除にはそれぞれ別個のEメールアドレスを用意し、メーリングリストで配信されるあらゆるメッセージに、登録解除方法に関する情報を入れておこう。ユーザビリティが向上したおかげで、登録者が128%も増加したという事例もある。
共用品のユーザビリティ 黒須教授のユーザ工学講義 2000年8月14日 ユニバーサルデザインと共に使われる言葉に共用品という概念がある。ユニバーサルデザインの定義として「誰にでも公平かつ自由に使用でき、容易に使用方法や情報が理解でき、無理なく安全に使えるようなデザイン」(…
Doc Searlsの売上が止まった理由 ニールセン博士のAlertbox 2000年8月6日 新しい納品(fulfillment)プロバイダに変更したがために、売上のすべてを失ったウェブサイトがある。ユーザビリティの低さがその理由だ。将来、評価管理とウェブウォレットが普及すれば、条件は平準化されるだろう。今のところ、最良の納品プロバイダという評価を受けているのはAmazonだが、このアドバンテージも長くは続かない。
ユニバーサルデザインとユーザビリティ 黒須教授のユーザ工学講義 2000年7月31日 最近、ユニバーサルデザインという言葉を耳にすることが多くなった。強いて日本語に訳すなら普遍的設計ということになろうが、ようするに誰にとっても利用可能なデザインを目指していこうという動きである。この誰に…
Webデザインの終焉 ニールセン博士のAlertbox 2000年7月23日 ウェブサイトの間では、以下のあらゆる点で、見た目で独自性を出そうとか、変わったデザインにしようといった傾向にかげりが見えてくるだろう。 視覚的デザイン 用語とラベリング インタラクションデザインとワー…
ユーザビリティの問題の三つの側面-(3)快適性 黒須教授のユーザ工学講義 2000年7月17日 快適性の問題は、人間の感情や動機付けに関係したものである。人間もシステム全体を構成する一つの要素であるとする立場から、マンマシンシステムという概念が提唱されているが、その場合、人間の機能的な側面が重視…
WAPの反動 ニールセン博士のAlertbox 2000年7月9日 ヨーロッパで、WAPの反動が起こっている。 先週Londonで開催されたNetMedia 2000会議で、講演者のほとんどが、WAPは当面本流とはいえないと指摘した。サービスが標準以下だからだ。 イギ…
ユーザビリティの問題の三つの側面-(2)認知性 黒須教授のユーザ工学講義 2000年7月3日 認知性の問題は、平たくいってしまうとインタフェースの分かりやすさの問題ということになる。自動車や機械類のインタフェースの問題が主要な課題であった時代には、それほど認知性の問題の重要性は認識されていなか…
ネットワークこそがユーザーエクスペリエンス: Microsoftの「.NET」発表 ニールセン博士のAlertbox 2000年6月25日 司法省に対する実に見事な戦略的動き。司法省はブラウザ戦争の最終戦を戦っているという人は多い。今や、司法省は勝利を納めた。そこで、Microsoftはそれを一歩押し進め、提案された懲罰(Microsof…