ユーザは頭が悪いのか? Alertbox 2001年2月4日 ユーザビリティムーブメントに敵対する人たちは、こう反論する。問題が起こるのは頭の悪いユーザに焦点を当てているからで、ほとんどのユーザは複雑でも大丈夫だ、と。現実には、頭のいいユーザですら、独特なデザインをナビゲートするより、自らのゴールを達成する方を優先するのだ。ウェブの利用が広まるにつれ、ユーザビリティ軽視のツケは拡大する一方だろう。
ユーザのユーザによるユーザのためのユーザビリティ ユーザ工学講義 2001年1月22日 ユーザビリティという概念は、本来ユーザのためのものである。ユーザが機器やシステムの利用時に不便や不満を感じないようにすること、さらには利便性や満足感を感じられるようにすること、これがユーザビリティの目…
ユーザビリティ定量調査 Alertbox 2001年1月21日 ユーザビリティの定量調査には定性調査(こちらの方がよい洞察が得られることが多い)の4倍のコストがかかるが、それだけの価値を発揮する場合もある。とりわけ、管理職の人々がデザインの進捗状況を追跡し、製品の出荷時期を判断する材料として役立つ点は重要だ。
マイクロソフトの功罪 ユーザ工学講義 2001年1月9日 パソコンのOSや基本アプリケーションの領域が今やマイクロソフトに実質的に支配されつつあるいることは、ここで改めて指摘するまでもないだろう。Windowsはもちろんのこと、WordやExcelやOutl…
携帯電話: ヨーロッパの次世代Minitel? Alertbox 2001年1月7日 ヨーロッパの携帯電話システムは、合衆国のものよりはるかに優れている。しかし、電話機は、モバイルインターネットのプラットフォームにはならないだろう。とすれば、ヨーロッパの先進性が、かえって本当のイノベーションの邪魔になる可能性もある。フランスのMinitelがそうだったように。
2001年のWeb: 有料顧客 Alertbox 2000年12月24日 ウェブサイトでのサービスの無料提供は、持続可能なビジネスモデルとはいえない。同様に広告もウェブではうまくいかない。ほとんどのインターネット企業が今、利益を出そうとして対企業戦略に活路を求めているが、遠からぬうちに、個々の顧客を収入源として見直すようになるだろう。
ユーザビリティという概念の三つの水準 ユーザ工学講義 2000年12月18日 ユーザビリティという概念は、実は人によって様々に使われており、私はそれを少なくとも三つの水準に区別できるのではないかと考えている。 一つの水準は、ユニバーサルデザインやアクセシビリティやバリアフリーの…
WAPフィールド調査結果 Alertbox 2000年12月10日 英国でのフィールド調査の後、ユーザの70%はWAPを使い続けるつもりはないと答えた。今のところ、サービスのデザインは貧弱で、タスク分析も十分できていない上、従来の非モバイルでのデザインガイドラインを濫用している。WAPのキラーアプリは、暇つぶしである。この先数年は、mコマースの実現は見込み薄だ。
なぜユーザビリティがコンピュータで問題になったか ユーザ工学講義 2000年11月27日 ユーザビリティの問題は、今ではヒューマンインタフェースの分野の中心的課題となりつつある。ちなみに、ヒューマンインタフェースという言い方は日本では一般的だが、欧米ではHCIすなわちヒューマンコンピュータ…
セキュリティと人的要因 Alertbox 2000年11月26日 複雑なパスワードをユーザに強制すればセキュリティが向上するというのは、コンピュータセキュリティの大嘘だ。現実生活では、覚えられないと思うものは書き残してしまうものだ。セキュリティを向上させようと思うなら、実際の人間行動に則したデザインにすることだ。