人工物発達学のアプローチ(3) 意味性との関係 黒須教授のユーザ工学講義 2014年7月7日 ある製品やシステムが市場から消えた理由にはたくさんの可能性が考えられるが、失敗分析というのはそれを値付けやデザインのせいにすることではない。その製品やシステムが本質的な目標達成にどれだけ関わっていたかを考えることであり、その意味で、人工物発達学の視点は有効であると思う。
人工物発達学のアプローチ(2) 目標を同定する 黒須教授のユーザ工学講義 2014年6月23日 世の中に多様な人工物が存在しているのは、やはり目標には基本目標と付随目標があり、基本目標ごとに各人工物の担当ドメインが存在するということだ。その点を忘れて多機能化、万能化を目指してしまうことにならないよう、まずは基本目標をきちんと同定することが必要である。
入力フォームのプレースホルダーを使ってはいけない ニールセン博士のAlertbox 2014年6月17日 入力フォームのプレースホルダーテキストは、入力欄にどんな情報を入れたのかをユーザーが思い出すことや、エラーのチェック・修正を難しくしてしまう。また、視覚や認知機能に障害のあるユーザーにはさらなる負担となる。
人工物発達学のアプローチ(1) その目的と経緯 黒須教授のユーザ工学講義 2014年6月9日 人工物発達学の最初の着眼点は、特定の目標を達成するために、人類はこれまで様々な人工物を開発してきていることの不思議さだった。発達学という観点で様々な人工物を見直してみると、今後、それがどのように発展しうるかを考えることができるだろう。
レスポンシブWebデザイン(RWD)とユーザーエクスペリエンス ニールセン博士のAlertbox 2014年6月4日 多数のデバイスをサポートするためにレスポンシブデザインのチームが作成するサイトは1つだが、ユーザビリティを確実なものにするには、全デバイスでのコンテンツやデザイン、パフォーマンスを考慮する必要がある。
UXデザイン教からの脱却 黒須教授のユーザ工学講義 2014年6月2日 UXデザイン教は、UXという概念を適当に解釈して使っていても受け入れてくれる、とても素晴らしい教義の世界のように思われる。しかし、きちんと編纂された教典もないようだと、早晩雲散霧消してしまうのではないか、と危惧している。
目標の存在と満足感-高齢者マーケットへの取組み方 黒須教授のユーザ工学講義 2014年5月28日 人が満足感を得るには達成すべき目標が必要である。高齢者には、彼らに相応しいレベルの重要度と難度を持ち、適切な自我関与の度合いを持った目標を与えてやり、その達成に必要な製品やサービスを提供することで、生き甲斐につながる満足感を与えられるのではないか、と思う。
PCサイトでの水平スクロールと擬似スワイプの利用にはご用心 ニールセン博士のAlertbox 2014年5月26日 PC向けのデザインでスワイプジェスチャーを模倣し、水平方向のスクロールを組み込むサイトが増えているが、コンテンツ内を横に動くことにユーザーはいまだ乗り気ではない。
人間中心設計のスピード 黒須教授のユーザ工学講義 2014年5月21日 人間中心設計の工数を的確に予測するための算法を確立し、中間管理職の人たちに対して納得性のある数値を示すことができれば、人間中心設計がもっと普及するようになると考えられる。
基礎知識としての心理学 黒須教授のユーザ工学講義 2014年5月19日 HCDは人間を相手にしている。だから、その相手について知ることは必須のことであり、心理学を勉強しておく必要がある。勉強する際、心理学の現象や法則が自分のやっている仕事のどういう面に関係してくるのかを頻繁に考えることで、HCDの実践に結びついた生きた心理学の知識となる。